...かような振子をつかった脈搏計(みゃくはくけい)というものをつくって...
石原純 「ガリレオ・ガリレイ」
...濃(こまや)かなる一脈(いちみゃく)の煙は渠(かれ)の唇辺(くちびる)を籠(こ)めて渦巻(うずま)きつつ葉巻(はまき)の薫(かおり)高かりけり...
泉鏡花 「海城発電」
...とにかく一部(ぶ)の脈絡(みゃくらく)と統一(とういつ)とはじゅうぶんみとめることができる...
伊藤左千夫 「箸」
...倒れている婦人の脈搏(みゃくはく)を検(しら)べた...
海野十三 「流線間諜」
...阿耨多羅(あのくたら)三藐(みゃく)三菩提(ぼだい)を得たもう」という一節であります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その頤(あご)の下でピクピクしている頸動脈(けいどうみゃく)が見えています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...脈搏(みゃくはく)や呼吸なども実際「秒」で測るに格好なものである...
寺田寅彦 「空想日録」
...夜の静(しず)けさのうちに動脈(どうみゃく)をふくらます血液(けつえき)の音...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初期の静脈炎(じょうみゃくえん)のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弾は頤(あご)の下から頸静脈(けいどうみゃく)を貫いて首の後ろにぬけた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...静かな脈搏(みゃくはく)をして眠入っている哲丸が...
直木三十五 「南国太平記」
...Kは小さなナイフで頸動脈(けいどうみゃく)を切って一息(ひといき)に死んでしまったのです...
夏目漱石 「こころ」
...おみゃくはいかがかな?」あたしの手をとって脈を見る真似をする...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...広闊(こうかつ)なる心臓形で網状脈(もうじょうみゃく)を有し...
牧野富太郎 「植物知識」
...尊卑分脈(そんぴぶんみゃく)の「大江氏系図」によると...
吉川英治 「私本太平記」
...三国山脈(みくにさんみゃく)の雲井(くもい)はるかに消えていく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...阿讃山脈(あさんさんみゃく)の根から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれは頸動脈(けいどうみゃく)に刃(やいば)をあてて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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