...その嗔恚の源(みなもと)はと云えば...
芥川龍之介 「俊寛」
...◯十六節には「汝(なんじ)海の泉源(みなもと)に至りしことありや...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...あの釜を動かしている力のみなもとは...
海野十三 「金属人間」
...総べての禍の源(みなもと)とされている女人(にょにん)と云う生物(いきもの)を見たことのない事であった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...千尋(ちひろ)の谷の底深く流るゝ川のみなもとはいづく幾重の嶺の雲玉ちる早瀬浪の音都の塵に遠ければ耳を洗はむ人も無く...
土井晩翠 「天地有情」
...何でも望みなものを言ってくれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...昨夜(ゆうべ)彼の睡眠を悩ました細工の源(みなもと)を...
夏目漱石 「明暗」
...「御休みなもんですか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...×年ひさしくなりぬればすべてのことを忘れはてたりむざんなる哉かばかりのもよほしにさへ涙も今はみなもとをば忘れたり×人目を忍びて何處(いづこ)に行かん感ずれば我が身も老いたりさんさんと柳の葉は落ち來る駒下駄の鼻緒の上に落日は白くつめたし...
萩原朔太郎 「暮春詠嘆調」
...みなも、よく聞いてくれ...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...洋学のごときはその源(みなもと)遠く宝暦年間にあり〔『蘭学事始』という版本を見るべし〕...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一つの源(みなもと)から流れて來てるのですね?」「僕等は從兄妹(いとこ)同志です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...深い水源(みなもと)からはいろいろの考えが湧き出して...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...試(こころ)みに俳句的の和歌を挙げなばものゝふの矢なみつくろふこての上に霰(あられ)たばしる那須の篠原 源実朝(みなもとのさねとも)の如きを然(しか)りとす...
正岡子規 「俳諧大要」
...みなも早く寝たほうがいい...
松本泰 「宝石の序曲」
...みなもっと山奥へ逃げかくれてしまったものであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...家康は住持について起ちながら、みなも来い、と云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...一切の有情(うじょう)はみなもて世々生々(せせしょうじょう)の父母兄弟なり...
吉川英治 「親鸞」
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