...水上(みなかみ)君に対するやうに纏綿(てんめん)たる情緒(じやうしよ)を示したことはない...
芥川龍之介 「変遷その他」
...水上(みなかみ)さんのとこへ...
泉鏡太郎 「十六夜」
...われ水上(みなかみ)に注ぎしに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...石本(いしもと)所長と松沢(まつざわ)山口(やまぐち)両氏ならびに観測所主任の水上(みなかみ)氏と四人が浅間に登山したが...
寺田寅彦 「柿の種」
...とうと水上(みなかみ)に負けちゃッた...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...遠い水上(みなかみ)に散乱する夜釣(よづり)の船の篝火(かがりび)さえ数えられるほどになると...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...屋敷々々の下水も落ち込む故宇田川橋(うだがはばし)にては少しの川のやうに見ゆれども水上(みなかみ)はかくの如し...
永井荷風 「水 附渡船」
...遠く水上(みなかみ)には...
中里介山 「大菩薩峠」
...みなかみに乏しく照りぬ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...人は鬼怒川のみなかみに我とおなじ西岸に棲めれば...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...こほれる利根のみなかみに...
萩原朔太郎 「冬を待つひと」
...上野利根郡水上(みなかみ)村大字高日向(たかひなた)字アテラ沢武蔵西多摩郡氷川(ひかわ)村大字氷川字安寺沢甲斐北都留(きたつる)郡西原(さいはら)村字阿寺沢信濃下伊那郡大下条(おおしもじょう)村大字西条字アタラ沢甲信境上の山奥にはなお数所のアテラがある...
柳田國男 「地名の研究」
...水上(みなかみ)まさる庭の夏山と...
吉川英治 「新書太閤記」
...今度の旅では千曲川のみなかみを極めて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...水上(みなかみ)村といふのに泊つたことがある...
若山牧水 「樹木とその葉」
...當時『ホトトギス』を發行してゐた籾山書店に頼んで出版したのが『みなかみ』であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...『みなかみ』で一層その熱を加へてやがて本書に及んでるのであるが...
若山牧水 「樹木とその葉」
...みなかみへと急ぐこゝろ...
若山牧水 「渓をおもふ」
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