...郊外の小ぢんまりした路角(みちかど)の家の茶の間で...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...どっちみち人間は助からないではないですか」「助かるか助からないか...
海野十三 「火星兵団」
...一人の看護婦にみちびかれて...
海野十三 「超人間X号」
...見物はまゆみちゃんの妙技にうっとりと魂を奪われているから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...崩れかゝつた道(みち)つ端(ぱた)に...
薄田泣菫 「茶話」
...桑原氏の宅(うち)に近い途(みち)の曲り角まで来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...みちみち注意してゆくと...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...さっき此処(ここ)へ来る途々(みちみち)...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかもそれより他に路(みち)は無かった...
田山花袋 「蒲団」
...夏の炎天には私も学校の帰途(かえりみち)井戸の水で車力や馬方と共に手拭(てぬぐい)を絞って汗を拭き...
永井荷風 「日和下駄」
...それはどこに、どういう敵を持っているのだかわからないけれども、どのみち、誰にも知られないうちに、あの満身の病根に療養を加えさせて上げたいという、暗示的に来る同情心が、この際、お雪の逸(はや)る心を抑えて、そうして、飛び立つほどに名乗りかけてもみたかった兵馬に対して、一言も言いませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...佐渡に限ったことはないわ、あだし波間の楫枕(かじまくら)――行方定めぬ船の旅もしてみたい」兵馬は、相も変らず浮き立つ福松の調子に乗らず、「どのみち、一旦は福井へ出なければなるまい、福井へ出るには……モシ、山がつのおじさん、ちょっとここへ来て見てくれないか、紙の上で道案内をしてもらいたい」宿の山がつを呼ぶと、松脂(まつやに)を燃して明りを取り、蕨粉(わらびこ)を打っていた老山がつが、ぬっと皺(しわ)だらけの面をつき出して、「ドコさ行きなさる、勝山へおいでさんすかなあ」五十三その翌朝から、九頭竜川の沿岸を下って福井へ出る道も、かなりの難路でしたけれども、今までの山越しと比べては苦にならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを見て下さい」手を取るやうに導(みちび)かれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
宮沢賢治 「〔馬行き人行き自転車行きて〕」
...帰り途(みち)がどっちへ行っていいかわからなくて困っているのよ...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...萱野の目的地たる播州赤穂までの道程(みちのり)に比べると半分の里程に過ぎないが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どっち途(みち)……...
吉川英治 「野槌の百」
...もう海辺も路傍(みちばた)も人で埋まって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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