...「くみちやんは、お午後(ひるから)青山の方へ行く筈になつてるんですつてね...
鈴木三重吉 「桑の実」
...くみちやんも一緒にこゝでお食べなさいよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...最近北国遊説の途(みち)すがら...
薄田泣菫 「茶話」
...与右衛門は歩き歩き途(みち)の前後に注意していた...
田中貢太郎 「累物語」
...帰途(かえり)には電車で迂廻(まわりみち)して肴町(さかなちょう)の川鉄に寄って鳥をたぺたりして加藤の家へ土産(みやげ)など持って二人俥を連ねて戻って来た...
近松秋江 「うつり香」
...荷車が驚いて道側(みちばた)の草中(くさなか)に避(よ)ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...このみちみちた精密をきはめた秩序に...
中井正一 「雪」
...わたしの親方の家は本所の鐘撞堂新道(かねつきどうしんみち)にあるのよ」六福士川から徳間(とくま)入りをした宇津木兵馬と七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...上がり詰めた上には獲物(えもの)もなくて下(くだ)り路(みち)をすら失うた...
夏目漱石 「一夜」
...「まあどつちみち...
南部修太郎 「猫又先生」
...この「音楽玉手箱」のピアノでひいたレコードを岩崎雅通(いわさきまさみち)さんが長い間捜して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...通路(とほりみち)に居(ゐ)た人民(じんみん)どもが...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...一字一字とたどって居るうちに自分の気持とこの中にみちて居る気持とあんまりぴったり合うのにおどろいた心を底の方からうずく様な何とも云われない気持が雲の様に湧き上って来た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...それまでに既に悲哀にみちあふれておられたればこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこいらの山の中の小径(こみち)という小径を一本残らず記憶(おぼ)え込んでしまっていた...
夢野久作 「木魂」
...すぐ艫(とも)の船頭小屋にみちびかれて...
吉川英治 「私本太平記」
...仏の御力(みちから)で――」「その仏が...
吉川英治 「親鸞」
...自殺するより外(ほか)に途(みち)がないのです』『フーム...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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