...あざやかな歯とみだらなくちびると...
芥川龍之介 「偸盗」
...サイレンのようにみだらな笑顔(えがお)...
江戸川乱歩 「影男」
...彼はクラウディウス帝の夫人であるメサリナのみだらな友達の1人であり...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...お客のみだらな冗談にこちらも調子を合せて...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...不潔なみだらなものさへ感ぜられ...
太宰治 「右大臣実朝」
...『みだらな空想をするようにさえなりました...
太宰治 「恥」
...みだらな心からでは無いのだ...
太宰治 「春の盗賊」
...君江はこの年月随分みだらな生活はして来たものの...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わがにくしんをしてみだらなる遊戲をなさしめよ...
萩原朔太郎 「初夏の祈祷」
...「人にはそれぞれ癖があるものです」とゆきをは化粧する手を休めずに云った、「との方でもそうでございましょう」「おまえのも癖か」「商家に育った者や色町の女などには、そんなことがあるようにも聞きました、みだらな、いやらしいはなしですわ」とゆきをは冷やかに云った、「武家ではそんなことは許されません、そういうことはものごころつくころから、繰り返しきびしく戒められます、どんな場合にも慎みを忘れてはならない、そう教えられることはあなたも御存じではございませんか」いや、これも妻の本音ではない、と銕太郎は思った...
山本周五郎 「薊」
...子供の眼がみだらなように見えるんだ」「あたしのほうがみだらですって」おりつの眼が屹となった...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...お豊はみだらな眼つきで...
山本周五郎 「花も刀も」
...みだらなほど嬌めいていた姿態に...
山本周五郎 「風流太平記」
...みだらなほどむきだしな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...みだらな笑い声に交(ま)じって聞こえて来る...
吉川英治 「江戸三国志」
...みだらなことをしかけようとしたろう」「そんなことはしません」「ではなぜ...
吉川英治 「三国志」
...みだらな香料など...
吉川英治 「三国志」
...心がみだらな女だったら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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