...が、腹の中の身動きは、やみそうで、容易にやまない...
芥川龍之介 「偸盗」
...烈(はげ)しくは降らぬが急に歇(や)みそうにもない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...もとより闇の私生兒(みそかご)の窖(むろ)に隱れてあるべきを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...冬(ふゆ)の日(ひ)はほほ笑(ゑ)みそめつ...
薄田淳介 「白羊宮」
...水飯(すいはん)に味噌(みそ)を落して濁しけり昭和九年七月二十六日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...このみそかは、それじゃ困るのでしょう? 私は、もうお世話ごめん被(こうむ)ります...
太宰治 「虚構の春」
...今しも女がもてきたりし東京新聞をよみそめしが...
田澤稲舟 「五大堂」
...このお方はお年も三十路(みそじ)をおこえなされ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...何をするんだ」思わず飛込みそうにした欄干の足を引っ込めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「剃刀(かみそり)が今朝まで鏡台にあった――とお神楽の親分に申上げたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大肌脱ぎになって化粧しているところをやられたんだ」「誰も居なかったのか」「内弟子のお秋は味噌漉(みそこ)しを下げて豆腐か何か買いに出かけた留守...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剃刀(かみそり)で喉笛を掻き切られて血だらけになつて死んで居るのを――」「何んだと?」「盥(たらひ)に湯をくんで行つた下女のお組が見付けて大變なことになつて居ます」「場所は?」「奧座敷の縁側で」「よし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或人が剃刀(かみそり)の疵に袂草(たもとぐさ)を着けて血を止めたるは好けれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...そうしてその咳はなかなか止(や)みそうもなくなる...
堀辰雄 「恢復期」
...みそのに掴みかゝらうとする発狂状態に陥入つて...
牧野信一 「淡雪」
...戸棚(とだな)から冷たいごはんと味噌(みそ)をだして...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...そうした物思いも慰むかと思って出た御禊川(みそぎがわ)に荒い瀬が立って不幸を見たのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十六日に桂川で斎宮の御禊(みそぎ)の式があった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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