...その時みずみずしい女の声が聞えて来た...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...一面にみずみずしい緑草が生い繁って...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...まだみずみずしい美人だった...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...自分のそばにいるみずみずしい頬(ほお)をした美しい褐色(かっしょく)の髪の寄宿生に尋ねた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...見れば前髪立ちのみずみずしい美少年――怖るる色なくその場へ分けて入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...春らしい日の光が稀にはほっかり射すようになって麦がみずみずしい青さを催して来た頃犬は見違える程大きくなった...
長塚節 「太十と其犬」
...みずみずしい夏の朝日をいっぱいに浴びながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...茜を帯びたみずみずしい偏光に照りはじめる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...温泉も、朝がいちばん清らかで、みずみずしい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...みずみずしい白絹におおわれ...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...「あら、水芹があるわ!」手でさわって見ると、みずみずしい、いかにもおいしそうな水芹だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...常にみずみずしい新しさをもってわたしにほほえみかけることもしあわせだと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ新しい皮膚のみずみずしい色香をえたいばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...降る雨もみずみずしい温みで肌を潤すようになった...
横光利一 「旅愁」
...いかにも新鮮でみずみずしいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして潮の匂いがすぐにみずみずしい藻を連想させたり...
笠信太郎 「乳と蜜の流れる地」
...また非常にみずみずしい茜色をしている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...そのうす紅いろのみずみずしい嫩葉がさながらその花びらを護る様にもきおい立って萌えて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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