...みすぼらしい心もちがする...
芥川龍之介 「芋粥」
...二三軒みすぼらしいオランダ船の船員のとまる下宿の木小屋(きごや)が...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...反ってみすぼらしいからな」兄の言葉もまるで耳に入らないように...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...店も住宅もみすぼらしいものであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...着ている背広はみすぼらしいものであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...なんともいえぬ賤(いや)しいみすぼらしい風(ふう)が...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...みすぼらしい坊主が...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしみすぼらしい階段もそれぞれの変つたおもむきを有してゐること...
仲村渠 「すらんらん集」
...まるで枯木(かれき)に弾力なきに等(ひと)しく実にみすぼらしい...
新渡戸稲造 「自警録」
...みすぼらしい私の姿をジロジロ注視した...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...地上に躍る僕のみすぼらしい影法師は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その老人をみすぼらしいとも思わないし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...みすぼらしい老人と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...少しも地方色なくみすぼらしい出来である...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...あんなみすぼらしいものはないと...
柳田国男 「母の手毬歌」
...みすぼらしいように思えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...古机に破れ椅子というみすぼらしい書斎の面影は跡型(あとかた)もなくなっている...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼がみすぼらしい痩馬(やせうま)を用いているのを見て...
吉川英治 「三国志」
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