...ただ鉄の欄干(らんかん)の一部はみすぼらしい木造に変っていた...
芥川龍之介 「本所両国」
...みすぼらしい労働者に風を変えて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...反ってみすぼらしいからな」兄の言葉もまるで耳に入らないように...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...みすぼらしいなりをした...
豊島与志雄 「活人形」
...そのみすぼらしい姿が...
豊島与志雄 「反抗」
...みすぼらしい室の有様が...
豊島与志雄 「反抗」
...古ぼけた紙看板の吊つてあるみすぼらしい店だ...
長塚節 「須磨明石」
...しかしみすぼらしい階段もそれぞれの変つたおもむきを有してゐること...
仲村渠 「すらんらん集」
...みすぼらしい鴉のやうな心よ...
萩原朔太郎 「都會と田舍」
...地上に躍る僕のみすぼらしい影法師は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...性格がみすぼらしいからという非難に対しては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これよりもっとみすぼらしい蒙昧人が住んでいる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...駱駝の屍体の上に二人のみすぼらしい貧民が坐っていて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...極端にみすぼらしいナリに...
三好十郎 「その人を知らず」
...ひどくみすぼらしいものばかりでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...みすぼらしい一竿翁(かんおう)が...
吉川英治 「三国志」
...孔明のあとをつけて行った破衣竹冠(ちっかん)のみすぼらしい浪人者があった...
吉川英治 「三国志」
...舞台で動く伎楽面の側に自然のままの人の顔を見いだすならば、その自然の顔がいかに貧弱な、みすぼらしい、生気のないものであるかを痛切に感ぜざるを得ないであろう...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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