...みすぼらしい小舟がつなぎもせずに乗り捨ててあったり...
伊藤野枝 「転機」
...みすぼらしいもので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その辺のみすぼらしいカフェに這入(はい)り...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...畫は、鍋釜を自分で洗つてゐたひとりものの墨じるのいたづらがきで、みすぼらしいが、句のはうは、畫いてゐた時に、芥川が勝手口からはいつてきて、(鵠沼生活の時、芥川は玄關からも縁側の方からも入つてきたことはなく、窓からか、勝手口からかに限つてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...彼の手紙にあつた通りのみすぼらしい店の客としては僕の洋服姿は不似合であつたかも知れぬ...
長塚節 「開業醫」
...自分の身装(みなり)のみすぼらしいことも――何もかも忘れ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...みすぼらしいことは...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...連日の金貨輸出がどんなに日本をみすぼらしい金欠国にしたか...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...このみすぼらしい女に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...みすぼらしい私の姿をジロジロ注視(み)ていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...地上に躍る僕のみすぼらしい影法師は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...この未来の値打のために彼は現在のみすぼらしいKさえも買おうと思ったのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...みすぼらしいほどに頭をさげ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...過労と睡眠不足でみすぼらしいほどに痩せ細り...
久生十蘭 「ノア」
...あのみすぼらしい衣装で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...みすぼらしい小さな居間だけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...古机に破れ椅子というみすぼらしい書斎の面影は跡型(あとかた)もなくなっている...
夢野久作 「暗黒公使」
...このみすぼらしい部屋へ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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