...女の操(みさお)は...
芥川龍之介 「偸盗」
...舟は俺(おら)が漕ぐ」父親は水棹(みさお)をだして流れている艪を引きよせてそれを艪べそに合(あわ)した...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...端艇涯(きし)をはなるれば水棹(みさお)のしずく屋根板にはら/\と音する...
寺田寅彦 「東上記」
...桐(きり)の箪笥(たんす)とが三棹(みさお)も並んでいて...
徳田秋声 「仮装人物」
...浄瑠璃(じょうるり)の言葉に琴三味線の指南(しなん)して「後家(ごげ)の操(みさお)も立つ月日」と...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...遊女は操(みさお)を売るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...女の操(みさお)なんてものを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...教育のしようでは河原操(かわはらみさお)さんのようなお仕事をも...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...「私は操(みさお)を売ろう」そこで彼女は...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...彼(あ)れは旧幕府に操(みさお)を立てゝ新政府に仕官せぬ者である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...操(みさお)を任せなば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...臭くってとてもうちになんかいられたもんじゃありゃしないよ」みさおは亭主の手伝いなど決してしない...
山本周五郎 「季節のない街」
...するとみさおが敵を見るような眼で睨(にら)みつける...
山本周五郎 「季節のない街」
...三十分ほど経ってみさおがその家へとび込んだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...――そのときみさおが...
山本周五郎 「季節のない街」
...みさおは決して羞(はにか)んだり怒ったりするようなことはない...
山本周五郎 「季節のない街」
...松の緑はかわらぬ操(みさお)の色だ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...貞操(みさお)をたてていてくれたのか」林冲はポロリと涙をこぼした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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