...文吉(ぶんきち)は操(みさお)を渋谷に訪(と)うた...
李光洙 「愛か」
...烏の操(みさお)は...
太宰治 「竹青」
...操(みさお)を固くしている人は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...舟は俺(おら)が漕ぐ」父親は水棹(みさお)をだして流れている艪を引きよせてそれを艪べそに合(あわ)した...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...児(こども)の母親は柏舟節(みさお)を守ることができないで...
田中貢太郎 「水莽草」
...それから一生操(みさお)立てて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一つには徳勝寺でんさまへみさおをおたてなさりたく...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...桐(きり)の箪笥(たんす)とが三棹(みさお)も並んでいて...
徳田秋声 「仮装人物」
...『操草紙(みさおぞうし)』といへる書に曰く「まことに色の世の中なればとかく戯れ遊ぶべし...
永井荷風 「桑中喜語」
...女の操(みさお)なんてものを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尊ぶべき操(みさお)を売ろうかと嘲笑した...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...頬被(ほおかぶ)りした船頭は水棹(みさお)で岸を突いて船を辷(すべ)らせた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...「おまえのすることを見ているとあたしゃ足の裏がむずむずしてくるよ」とみさおは云う...
山本周五郎 「季節のない街」
...――むろんみさおも黙って見ているだけではないが...
山本周五郎 「季節のない街」
...するとみさおが敵を見るような眼で睨(にら)みつける...
山本周五郎 「季節のない街」
...五人の子持ちであるみさおより優位な立場だったから...
山本周五郎 「季節のない街」
...こんな艱苦(かんく)はおかけしないでもよいのに……私の婦道(みさお)のために……お母様までを...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「ずっと操(みさお)を立て通したの?」「そりゃむろん」「お嫁に行ってる間だけね」「行ってる間も...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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