...ま正面をひきさかれて...
海野十三 「火星兵団」
...無言のまま正面を切って...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...「一度お眼にかかりたいと思っていました」と傍らに直立しているシャアに眼を移されると何か優しくカッチ語で言葉をかけてそのまま正面の椅子を引き寄せられたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いま正面ボックスの下に整列している...
谷譲次 「踊る地平線」
...一週間のばそうよ」「いやっ」「いやだっ」二人はま正面から反対した...
壺井栄 「二十四の瞳」
...悪魔はそれにま正面から吹きつけられて...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...その柿がま正面に見えました...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...口を噤(つぐ)んだまま正面から私を見返した彼の顔付は――その面皰(にきび)のあとだらけな...
中島敦 「虎狩」
...しばらくは恵庭(えにわ)の山をま正面に見て歩いた...
本庄陸男 「石狩川」
...ま正面から額を突かれたような乱れを感じた...
本庄陸男 「石狩川」
...彼らの立ちどまった地点から遙(はる)か奥地の山々がま正面に見えた...
本庄陸男 「石狩川」
...そのまんま正面にひろがっている大きな段梯子をカタカタ上がっていこうとした...
正岡容 「小説 圓朝」
...何か面白き事はなきかと頬杖のまま正面を見れば正面は一間の床の間にして例の如き飾りつけなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...ジブラルタル海峡の出口のま正面に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ま正面からその攻撃を受け止め...
山本周五郎 「季節のない街」
...綺麗に分けた髪を振乱したまま正面に向って悲壮な声で叫んだ...
夢野久作 「二重心臓」
...ま正面(しょうめん)にぶつかって...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索