...打ち破りがたきある力に制せらるる如くにそのまま後退するのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...目を瞑(と)じたまま後へ反(そ)りかえって笑った...
海野十三 「西湖の屍人」
...そのまま後世へ遺してしまったであろう……と...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...金を持ったまま後すざりして庖厨(かって)の方へ引込んで往ったが...
田中貢太郎 「海坊主」
...上代人の思想がそのまま後世までの民族生活を支配しているように考えたり...
津田左右吉 「日本精神について」
...或者は裾踏み乱したるまま後手(うしろで)つきて起直(おきなお)り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...いま後ろへ流れた男の投げ飛ばした木剣を拾い取ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...このまま後を嗣(つ)がせなければならないという...
中里介山 「大菩薩峠」
...片手で軽く刀を構えたまま後退するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのまま後代にまで伝統され...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...若い彼は喜んでそのまま後について行った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...そのまま後世に残る選集に入れられるのは困るではないかといって止めてもらった...
柳田国男 「故郷七十年」
...いま後ろを見せるほどでは...
吉川英治 「三国志」
...花の命は短くて――とはまま後宮の女性の喞(かこ)ちごとであったが...
吉川英治 「私本太平記」
...たまたま後醍醐のおくちから...
吉川英治 「私本太平記」
...武蔵はまたその太刀をかわして前と同じように二刀で上から圧(お)したまま後へ退がって行った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そのまま後ろをみせて立ち去ることもならず...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そのまま後の旅人が往還しているだけで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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