...そのまま南大門(なんだいもん)の柱の根がたへ意気地(いくじ)なく蹲(うずくま)ってしまいました...
芥川龍之介 「竜」
...たまたま南北戦争の起るに遇(あ)うて南軍に属し...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...このまま南極へ流されてしまうのは実に残念だ! 何とかうまく艦を潮流から出してしまう工夫はないだろうかな!」とルドウィッヒ大尉もスティンゲル大尉も随分気を揉んでいるようではあったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...もし潮流がこのまま南下を続けてゆけば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今からでも帰りたいと便所の口の縁へ立ったまま南天(なんてん)の枝にかかっている紙のてるてる坊さんに祈るように思う...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...いま南条の口から呼ばれた通りがんりきといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま南(みなみ)の空(そら)に活躍(かつやく)していらっしゃるのだ...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...いま南洋から到着したばかりのココアの実なんだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そのまま南向きの窓のふちに近よっていった...
堀辰雄 「楡の家」
...そのまま南の宇美足国へ通う街道を一散に駈け下りました...
夢野久作 「白髪小僧」
...玄徳はそのまま南(なんしょう)(湖北省・南)のほうをさして逃げ落ちて行った...
吉川英治 「三国志」
...いま南征の途上にある蜀帝の旨(むね)を仔細に語って...
吉川英治 「三国志」
...いま南方すでに定まり...
吉川英治 「三国志」
...ま南まで逃げなだれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ま南へ廻ってますが」「陽気に釣られて――」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ま南とばかり睨んでいたら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ダルメイダたちはそのまま南方十里...
和辻哲郎 「鎖国」
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