...そのまん丸い頬を弾いてみた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...湖の向うからまん丸いお月様がソロソロと昇って来ました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...親指のまん丸いの...
外村繁 「澪標」
...非常に小さいまん丸い鉄の球になっている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...白い鉄板で張ったまん丸い恰好のいい円頂閣であろうが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大きなまん丸い黒眼が激しく威嚇し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...四つ指鉱山はどうなるのかな」ザリの大きなまん丸い目がギラリ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その単に飽くまでも生真面目さうに一方ばかりを睨んだまん丸い眼玉...
牧野信一 「熱海線私語」
...今貴様のうちにヒョロ長い女がまん丸い男をおぶって逃げ込んだから捕まえに来たんだ」「何だってその夫婦を捕まえるんだ」「その夫婦は奇妙な姿で屋根から屋根へ飛び渡って町中を騒がしたんだ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...血の網に包まれたような白いまん丸いお乳の片っ方が見えましたけれども...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...まん丸い、ゆるやかな斜面を持った灰色の砂丘を、いくつもいくつも越えて行った...
夢野久作 「怪夢」
...頭のまん丸いホンダワラのような楕円形をした……その根元の縊(くく)れたところから細い紐(ひも)で海底に繋がっている...
夢野久作 「怪夢」
...まん丸い顔の下に今一つ丸まっちい腮(あご)が重なっていた...
夢野久作 「鉄鎚」
...コンモリとしたまん丸い濶葉樹(かつようじゅ)の森林が...
夢野久作 「死後の恋」
...草の中をこけつまろびつしながら向うのまん丸い森の方へ逃げて行くのでした...
夢野久作 「死後の恋」
...それは新しいガーゼを巻き付けた眼鏡型の柄(え)の処から、薄っペラになった尖端(せんたん)まで一直線に、剣(つるぎ)のように細くなっている、非常に鋭利なものであったが、その鋏を二三度開いたり、閉じたりして切れ味を考えると間もなく、未亡人の胸に捲き付けた夥(おびただ)しい繃帯を、容赦なくブスブスと切り開いて、先ず右の方の大きな、まん丸い乳房を、青白い光線の下に曝(さら)し出した...
夢野久作 「一足お先に」
...間もなく東の方からまん丸いお月様がのぼって来ましたので...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...湖に浮んでいる紅のまん丸い提灯の色が...
横光利一 「旅愁」
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