...そうすると、そこに、まん丸い、すてきな、のぞき穴ができるのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...そのまん丸い頬を弾いてみた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...チョコレート色のまん丸い球がおさまっていた...
海野十三 「恐竜島」
...まん丸な色沢(つや)のあまりよくない顔が...
徳田秋声 「仮装人物」
...眼は以前ほどまん丸く開かず...
豊島与志雄 「自由人」
...これまでも猫達がこんな風にするのを見たことがあった――目をまん丸に開け恍惚の表情を浮かべて...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...細い眼がまん丸くなるのだ...
北條民雄 「鬼神」
...普通には冬の雀がまん丸くふくれている故に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...表の見物人はまん丸にした眼を見交(みかわ)した...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...眼をまん丸くして尋ねました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...眼をまん丸く剥(む)き出して...
夢野久作 「怪夢」
...まん丸い顔の下に今一つ丸まっちい腮(あご)が重なっていた...
夢野久作 「鉄鎚」
...背中をまん丸く曲げて...
夢野久作 「ココナットの実」
...この森だけが取り残されているのは不思議といえば不思議でしたが……その森のまん丸く重なり合った枝々の茂みが...
夢野久作 「死後の恋」
...それは新しいガーゼを巻き付けた眼鏡型の柄(え)の処から、薄っペラになった尖端(せんたん)まで一直線に、剣(つるぎ)のように細くなっている、非常に鋭利なものであったが、その鋏を二三度開いたり、閉じたりして切れ味を考えると間もなく、未亡人の胸に捲き付けた夥(おびただ)しい繃帯を、容赦なくブスブスと切り開いて、先ず右の方の大きな、まん丸い乳房を、青白い光線の下に曝(さら)し出した...
夢野久作 「一足お先に」
...まん丸い背中を一層丸くして...
夢野久作 「老巡査」
...なまめかしい紅色の西瓜のようなまん丸い提灯を艫につけたボートが...
横光利一 「旅愁」
...湖に浮んでいる紅のまん丸い提灯の色が...
横光利一 「旅愁」
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