...まん丸い見事な風船は...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ギラギラした目をまん丸に見開いて...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...何時の間にか頭の上にまん丸な月が出て居て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まん丸い二つの眼であつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...これまでも猫達がこんな風にするのを見たことがあった――目をまん丸に開け恍惚の表情を浮かべて...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...まん丸い大きな目が激しく光った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その単に飽くまでも生真面目さうに一方ばかりを睨んだまん丸い眼玉...
牧野信一 「熱海線私語」
...千日菊にはまん丸い白い花が咲いていた……...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...あのまん丸の杯が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東の山からまん丸いお月様が出て来ました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...露子さんは驚いて眼をまん丸くしていると...
夢野久作 「キキリツツリ」
...眼をまん丸にして...
夢野久作 「ココナットの実」
...何しろブル・オヤジがまん丸く膨れて...
夢野久作 「ココナットの実」
...只その青い眼を一層まん丸く見張って...
夢野久作 「白髪小僧」
...たった今吐き出され初めた黒い黒い煤煙のうねり……その上にまん丸くピカピカ光っている太陽までもが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは新しいガーゼを巻き付けた眼鏡型の柄(え)の処から、薄っペラになった尖端(せんたん)まで一直線に、剣(つるぎ)のように細くなっている、非常に鋭利なものであったが、その鋏を二三度開いたり、閉じたりして切れ味を考えると間もなく、未亡人の胸に捲き付けた夥(おびただ)しい繃帯を、容赦なくブスブスと切り開いて、先ず右の方の大きな、まん丸い乳房を、青白い光線の下に曝(さら)し出した...
夢野久作 「一足お先に」
...間もなく東の方からまん丸いお月様がのぼって来ましたので...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...湖に浮んでいる紅のまん丸い提灯の色が...
横光利一 「旅愁」
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