...髪長彦は三つ叉になった往来のまん中につっぷして...
芥川龍之介 「犬と笛」
...先生は書斎のまん中に坐つて...
芥川龍之介 「寒山拾得」
...沢のまん中に、直径三メートルもあると思われる大きな金属球が、でんと腰をすえていた...
海野十三 「三十年後の世界」
...まん中に一つの動かない塊(かたまり)があり(水素の核(かく)よりも十数倍大きい)...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...」広い石部屋のまん中に...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...でもまん中どころにあるバラの木だけは...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...まん中に据(す)えてある鋳物のストーブを囲んで主客四人が座を占めると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...楽句のまん中であろうと冷やかにひきやめ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...マグロアールはそのまん中に大きな縫い目をこしらえなければならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...室のまん中の食卓には食事が出されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中でも湯の池のまん中から...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ひとりの年老いた琵琶法師(バンドゥリスト)をまん中に取りかこんだ群衆が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...波が海のまん中にどうどうと逆巻き...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...まん中の大きな釜(かま)からは湯気(ゆげ)が盛(さか)んにたち...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...大きく開いた若林博士の口腔の恰好に似て来たように思いつつ……そのまん中に突立って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大屋根のまん中へ出て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ちぢれ髪で額のまん中に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...まん中の机にいた正どんは病気で実家に帰っているとか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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