...彼れの真闇(まっくら)な頭の中の一段高い所とも覚(おぼ)しいあたりに五十銭銀貨がまんまるく光って如何(どう)しても離れなかった...
有島武郎 「カインの末裔」
...お日さまのようにまんまるい花壇を作って...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...茶飲茶碗(ちゃのみぢゃわん)程もあるまんまるな目の玉が虚空(こくう)を睨んでいたとて不思議はない...
江戸川乱歩 「鬼」
...目をまんまるにみひらいて...
江戸川乱歩 「大金塊」
...大きなまんまるな目で...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...ぶんまわしで画いたようにまんまるで...
太宰治 「十二月八日」
...よく剃りの当ったまんまるな線のくっきりした頤は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...真円(まんまる)く拡がった薔薇の枝の冠の上に土色をした蜥蜴(とかげ)が一疋(ぴき)横たわっていた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...子供達は眼をまんまるくしました...
豊島与志雄 「お山の爺さん」
...大きなまんまるい眼鏡(めがね)をかけて...
豊島与志雄 「影法師」
...頭も手足も分らないまんまるな姿...
豊島与志雄著 「球体派」
...眞丸(まんまる)な月(つき)を銀(ぎん)で出(だ)して...
夏目漱石 「門」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...蹠(あしのうら)だってまんまるこくって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まんまるい春の月がひよつこりと懸つてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...まんまると一陣を作(な)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、また、「兵を展(ひら)くな、陣形を取らず、一所にまとめ、まんまると、無態(むたい)の態にもどせ」と、備えを変えさせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...たれとも知れず、赤地に黒く大一、大万、大吉と書いた大のぼりを立て、五本金のふきぬき、馬じるし、金の団扇(うちわ)に九曜の小馬じるしをかかげ、騎馬武者三十、長槍三十本、鉄砲三十挺(ちょう)、弓二十張、そのほか徒士(かち)武者一団、華やかに、川風に戦(そよ)がれながら、まんまるに、かたまっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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