...十五やの月(つき)は まんまるなのに これは どうしたことだ...
五十公野清一 「一休さん」
...そのまんまるに飛び出した目から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...目をまんまるにしていうのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...まんまるくなって...
高見順 「いやな感じ」
...「猫のようにまんまるになってさ……」と...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...まんまるく見開いた眼がちらりと輝いた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...其(その)都度(つど)御米(およね)は眞丸(まんまる)な縁(ふち)の燒(や)けた銀(ぎん)の月(つき)と...
夏目漱石 「門」
...蛙(かへる)は眼(め)をまんまるくして...
新美南吉 「お母さん達」
...涙がこぼれて眼がまんまるくはれあがってしまったそうです...
林芙美子 「お父さん」
...ただ相変らず蟋蟀(きりぎりす)が鳴しきって真円(まんまる)な月が悲しげに人を照すのみ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...まんまるの投射光を浴びながら...
牧野信一 「サクラの花びら」
...極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...まんまるく四角い弾力に富むだお尻を...
三好達治 「測量船拾遺」
...まんまるい処女らしい円(まる)みとほたほたする肉附があった...
室生犀星 「みずうみ」
...まんまるくあかるく輝(かがや)いていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...驚いて眼を真円(まんまる)にして尋ねた――「オヤ...
夢野久作 「白髪小僧」
...まんまると円陣をむすび...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、また、「兵を展(ひら)くな、陣形を取らず、一所にまとめ、まんまると、無態(むたい)の態にもどせ」と、備えを変えさせた...
吉川英治 「新書太閤記」
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