...しかし此(こ)のまんまるく太った子供の相撲取(すもうとり)のような男の顔を見ていると...
海野十三 「爬虫館事件」
...目をまんまるにして...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...目をまんまるにみひらいて...
江戸川乱歩 「大金塊」
...目をまんまるにして...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...まんまるい眼をぱちくりさせて答へる...
太宰治 「お伽草紙」
...少し笑いながら眼をまんまるくして僕の顔を見上げた...
太宰治 「パンドラの匣」
...なぜまんまるなものと思っていぬかと云う訳までが二三行つけ加えてあったんで...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――主人が偕老同穴(かいろうどうけつ)を契(ちぎ)った夫人の脳天の真中には真丸(まんまる)な大きな禿(はげ)がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...蹠(あしのうら)だってまんまるこくって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちやうど豚の鼻のやうにまんまるな五哥(カペイカ)銅貨型をしてをり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...まんまるの投射光を浴びながら...
牧野信一 「サクラの花びら」
...まんまるな月の光りを浴びつゝ...
牧野信一 「バラルダ物語」
...まんまる大将のお日さんと一しょに...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...そこでベゴ石も、しづかに、まんまる大将の、お日さまと青ぞらとを見あげました...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...まんまるな緑(みどり)の瞳(ひとみ)を...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...まんまるく四角い弾力に富むだお尻を...
三好達治 「測量船拾遺」
...蛍のやうにまんまるく古藤(ふるたう)表の夏しきものの上にあつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...何の音かと小走りに小(ちさ)い花子が来て見たらまんまるとした栗の実が高い枝から落ちて居る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索