...警部はいよいよがまんがならないというふうに...
海野十三 「金属人間」
...もうがまんができなくなったのか...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...がまんができなくなるかもしれないと思いました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...自分のした粗相をあやまらうとしなかつたぢやありませんか」「あやまりまんがな...
薄田泣菫 「黒猫」
...がまんができません...
太宰治 「秋風記」
...厄介(やっかい)なことになりまんがな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...男らしいもない!」「違ひまんが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...処刑台に釘を打ち込まんがために立ち上った時に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...わしは、必ずしも、栄達を望まんが、そういう輩に十分の器量を見せてやりたい...
直木三十五 「南国太平記」
...満願稲荷(まんがんいなり)とかいた祠(ほこら)があって...
永井荷風 「寺じまの記」
...八幡鐘(はちまんがね)の後朝(きぬぎぬ)は...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...すまんが駅へ電話してドーバー海峡のピア提督に私の専用電話をつなぎ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その次ぎの夜だ神田の方で催される文化講座に、お前の講演もあることを知って私は聞きに出かけて行ったお前は、そこで、いつもの通りに学者らしい素朴さでズカズカと出て来て、確信ある者の落着きと、シュン烈さで「平和と文化」について話した戦争というものは、資本主義的商品生産の必然の結果として起きるもので人々が平和を真に望むならば資本主義と闘って、これを打ち倒す以外にないそして、資本主義と闘ってこれを打ち倒すための拠点になるものは労働組合だそれも急進的な左翼的組合でなければならん――そういう議論をお前は理路整然といろいろの論拠を並べて説いている私には議論が正しかろうとまちがっていようと、どっちでもよかった私はお前の、紺のダブルに包まれた端麗な姿と良心と熱意のために心もち上気した顔ばかり眺めていたそのうちに前夜の川岸のアパートでベソベソ泣きながらズボンを拾っているお前の姿を思い出したすると急にムカッと来た、がまんが出来ず、口をおさえて会場を飛び出してしばらく小走りに行ってから、とうとうゲラゲラ、ゲラゲラと笑い出したすこしもおかしくないのに、笑いが止らないハハ、ハハ、ヒッヒ、ヒヒヒヒ、ハハ、ヒヒヒ!夜の神田の大通りを、とめどなく高笑いしながら走る女を人は気ちがいだと見ただろう...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...自分が苦しくってがまんができなくなるから...
三好十郎 「胎内」
...初(はじめ)にはわたくしは墓誌を読まんがために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...もうがまんがならねえ」「なにをすんだいこのもくぞう」平手打ちの音と共に...
山本周五郎 「青べか物語」
...すまんが頼むぞな...
横光利一 「南北」
...まんがいち、二十一日目に神官(しんかん)がきてみて、細(ほそ)い息(いき)でもかよっていれば、神に謝罪(しゃざい)がかなったものとして、罪(つみ)をゆるされて手当(てあて)をする、しかしここ四、五十年のあいだに、ご神木(しんぼく)の山毛欅に梟(か)けられたもので、助かった者はないということだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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