...全体に蔓延(まんえん)するばかりである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...上等のシナ墨を眼(がん)の三つまではいったまんまるい硯(すずり)にすりおろした...
有島武郎 「或る女」
...あらん限りの憤懣(ふんまん)を一時にぶちまけ始めた...
有島武郎 「星座」
...どうしてもがまんがしきれなくて...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...何時(いつ)でも茶の湯の沸(たぎ)る音がしてまんな...
薄田泣菫 「茶話」
...不満(ふまん)を鳴(なら)し...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...部屋のまん中へ抱いて来て...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...」常念坊(じょうねんぼう)はかた手におまんじゅうのつつみと...
新美南吉 「のら犬」
...あるいはこれを包(つつ)まんとするは...
新渡戸稲造 「自警録」
...娘お有の十六になる可愛らしさを滿喫(まんきつ)したのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この通りまんまと失敗していた...
本庄陸男 「石狩川」
...つまんないわ...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...そのまん中をもう烏瓜(からすうり)のあかりもない川が...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...こうまんちきなガンの一族(ぞく)に出会ったんだよ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ついにがまんが切れたのであろう...
山本周五郎 「竹柏記」
...あの柿崎にはまんまとくわされた」――おそれながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それがなお血曼陀羅(ちまんだら)のような色光を加えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ロンドンの真中(まんなか)で...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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