...まるまると肥った色の白そうな女だった...
海野十三 「地獄街道」
...まるまるした顔に...
江戸川乱歩 「影男」
...まるまる戦争関連だった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...あんなに円々(まるまる)と肥って紅にかがやき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...もしこの覚え書きをまるまる持ち去って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...夜目にまるまると肥ったその肉体と...
豊島与志雄 「或る素描」
...まるまると肥(ふと)つて...
豊島与志雄 「犬の八公」
...まるまると樽(たる)のやうに肥(ふと)つた男がありました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...愚僧儀はもと西国(さいこく)丸円藩(まるまるはん)の御家臣(ごかしん)深沢重右衛門(ふかざわじゅうえもん)と申(もうし)候者の次男にて有之(これあり)候...
永井荷風 「榎物語」
...当山は申すまでもなく西本願寺派(にしほんがんじは)丸円寺(まるまるじ)の分れにて...
永井荷風 「榎物語」
...何分三尺四方以上もある巨大な身体がまるまると肥っているので...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...まるまる肥(ふと)つた體(からだ)をよちよちさせながら...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...その手は菓子であるそのじつにかはゆらしい むつくりとした工合はどうだそのまるまるとして菓子のやうにふくらんだ工合はどうだ指なんかはまことにほつそりとしてしながよくまるでちひさな青い魚類のやうでやさしくそよそよとうごいてゐる樣子はたまらないああその手の上に接吻がしたいそつくりと口にあてて喰べてしまひたいなんといふすつきりとした指先のまるみだらう指と指との谷間に咲く このふしぎなる花の風情はどうだ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...いつも変わらずに落ちついて彼女のまるまるした豊満な身体を運んでいく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...野豚がまるまる一匹入つてゐるよ!」さう喚(わめ)きざま...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...まるまる二日間無駄なことをしたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...そのいつも近眼鏡の下に温和(おとな)しく瞬いていて子供のように円円(まるまる)してそこに狡猾さも毒毒しさもなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...土地の人とはまるまる疎遠(そえん)でもなかった...
柳田国男 「山の人生」
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