...まるきり言語の通ぜぬ外国人同士のようである...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...同じ恋愛でも同性の愛と異性の愛とはまるきり性質違うよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...まるきり変つた画(ゑ)でした...
土田耕平 「のぞき眼鏡」
...まるきり山の人でござんすから...
中里介山 「大菩薩峠」
...口がまるきり利けねえのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角はまるきり見当がつかないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分とはまるきり違った体格と風俗の女で...
中里介山 「大菩薩峠」
...老けてまるきり七十の老人のやうな枯れかたなのである...
林芙美子 「なぐさめ」
...それってまるきりの損よ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...顔をまるきり出さん者に...
火野葦平 「花と龍」
...昔のお京じゃろか? まるきり...
火野葦平 「花と龍」
...その状態がまるきり解らなくなるのでせう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...その証拠には土間がまるきり死人のやうに寂(しづ)かだし...
宮沢賢治 「家長制度」
...身装はユリであるのに人はまるきり違つてゐるので...
三好十郎 「おスミの持参金」
...まるきり絵をやめるわけにも行かないので...
三好十郎 「恐怖の季節」
...地金がまるきりヨタなんだ...
三好十郎 「その人を知らず」
...まるきり役に立たないものだのばっかりです」「……ではそれを買った訳ですね」「はい...
夢野久作 「暗黒公使」
...まるきり分らないこともなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??