...葉子はつやのまめやかな心と言葉に引かされてそこにい残る事にした...
有島武郎 「或る女」
...いと忠実(まめやか)に傅(かしず)けば...
巌谷小波 「こがね丸」
...細君はいとまめやかに...
長谷川時雨 「九条武子」
...まめやかな男主(あるじ)は...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...まめやかな奥さんだものだから...
羽仁もと子 「女中訓」
...風邪で寝ついて妻にまめやかに看護された時のことが妙に懐しくなった...
原民喜 「遥かな旅」
...夫々(それ/\)に支度(したく)して老實(まめやか)の侍女(つき)を撰(え)らみ...
樋口一葉 「曉月夜」
...知(し)らねばこそあれ眞實(まめやか)なる詞(ことば)にうら耻(はづ)かしく...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...作男の平助とて老実(まめやか)に愚かなる男なりし...
樋口一葉 「雪の日」
...心のまめやかな男だっただけ...
堀辰雄 「曠野」
...まめやかなる侏儒(しゅじゅ)の近き族(うから)にて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その時は水の女もまめやかにあるべきならねば...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まめやかな年を送るのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昭和四年小鳥の巣見上げたる高き木間(このま)に胸ひかる小鳥のつがひ、もろともに啣(くは)へて帰る一すぢの細き藁屑、まめやかに、いぢらしきかな、日のあたる南に向きて、こもりたる青葉の蔭に、巣を作る頬白(ほほじろ)のわざ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...まめやかな良い従者であったが...
吉川英治 「私本太平記」
...そして良人の立つ朝は、まめやかに、旅衣(りょい)をととのえて、門口へ出て、笠を渡した...
吉川英治 「親鸞」
...うけ持ちの年増の女中氏、まめやかに、よく行き届く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...日頃、まめやかに、盲人の自分に仕えて、よく気づくので、愛していた若い小者が、水戸のご隠居の直臣(じきしん)であると聞いては、自失するほど愕いたのも――いや恐怖に襲われたのもあながち無理ではなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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