...しかし何故(なにゆえ)に『蝮蛇(まむし)』の二大文字(もんじ)を額の上に貼りつけて...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...「蝮(まむし)の卵だ」と言い張った...
太宰治 「斜陽」
...「まむしぢやないか...
太宰治 「津軽」
...「まむしなら、生捕りにしますが、いまのは、青大将でした...
太宰治 「津軽」
...蝮(まむし)の裔(すゑ)よ...
太宰治 「如是我聞」
...花(はな)の顏(かほ)に潛(ひそ)む蝮(まむし)の心(こゝろ)! あんな奇麗(きれい)な洞穴(ほらあな)にも毒龍(どくりう)は棲(すま)ふものか?面(かほ)は天使(てんし)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その時セルギウスは蝮(まむし)に螫(さ)されたやうな気がした...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...蝮(まむし)をいましめながら山路を藤ノ尾の本部へ帰る...
永井隆 「長崎の鐘」
...それと同時(どうじ)に若者(わかもの)の爲(ため)には彼(かれ)は蝮蛇(まむし)の毒牙(どくが)の如(ごと)きものでなければ成(な)らぬ...
長塚節 「土」
...玉虫貝(たまむしかい)を冴々(さえさえ)と菫(すみれ)に刻んで...
夏目漱石 「虞美人草」
...蝮(まむし)が鼠(ねずみ)に向ったときの舌の先のごとくだ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...兵書には蝮蛇(まむし)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小指(こゆび)のまむしが物(もの)を言(い)ふ...
樋口一葉 「わかれ道」
...足の下のくさむらの中に一疋の大きな蝮蛇(まむし)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...戦闘的食餌(しょくじ)とは青唐辛子に蝮酒(まむしざけ)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「蝮一(まむしいち)」と俗称された土建屋である...
火野葦平 「花と龍」
...むくり蝮(まむし)のように首をもたげた縁台の浪人が...
吉川英治 「剣難女難」
...蝮(まむし)のように...
吉川英治 「神州天馬侠」
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