例文・使い方一覧でみる「ままならぬ」の意味

...そこがままならぬ浮世（うきよ）の習（なら）いで... そこがままならぬ浮世の習いでの読み方
浅野和三郎「霊界通信　小桜姫物語」

...ままならぬ世のならいにそむき得ず... ままならぬ世のならいにそむき得ずの読み方
伊藤左千夫「隣の嫁」

...ままならぬものです... ままならぬものですの読み方
梅崎春生「凡人凡語」

...ままならぬ世の中です... ままならぬ世の中ですの読み方
梅崎春生「凡人凡語」

...ままならぬ事である... ままならぬ事であるの読み方
太宰治「走れメロス」

...ままならぬ境遇をいかに腹立たしく感じたことであろうか！　そしては抑え切れぬ気持を無理に抑えながら...
橘外男「陰獣トリステサ」

...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟（おきて）にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰（ばち）があたるでござりましょう... あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰があたるでござりましょうの読み方
谷崎潤一郎「蘆刈」

...ままならぬ世に候えば... ままならぬ世に候えばの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...まったく身動きもままならぬ寝たきりの私であっても... まったく身動きもままならぬ寝たきりの私であってもの読み方
永井隆「この子を残して」

...ほんに二人はままならぬ……か... ほんに二人はままならぬ……かの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...世の中はままならぬものであります... 世の中はままならぬものでありますの読み方
平林初之輔「悪魔の聖壇」

...黄金（こがね）ゆえにままならぬ浮世をかこち合うのであった... 黄金ゆえにままならぬ浮世をかこち合うのであったの読み方
夢野久作「名娼満月」

...五体ままならぬ重蔵... 五体ままならぬ重蔵の読み方
吉川英治「剣難女難」

...落人（おちゅうど）のままならぬ身でさえあるに... 落人のままならぬ身でさえあるにの読み方
吉川英治「私本太平記」

...けれどままならぬ身であったのはもちろんだし... けれどままならぬ身であったのはもちろんだしの読み方
吉川英治「私本太平記」

...燈火（ともしび）の油さえままならぬ夕餉（ゆうげ）のたびに... 燈火の油さえままならぬ夕餉のたびにの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...身動きもままならぬ体を運んで途中... 身動きもままならぬ体を運んで途中の読み方
吉川英治「新書太閤記」

...ままならぬ世態と... ままならぬ世態との読み方
吉川英治「梅里先生行状記」

「ままならぬ」の書き方・書き順