...落葉(らくえふ)の風のまにまに吹き交ふも...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...塔の姿が見榮(みばえ)する……風のまにまに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...風浪のまにまに漂ってゆくより外に仕方がない身の上であった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...先の命のまにまに...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...糸のまにまに尋行しかば...
高木敏雄 「比較神話学」
...波のまにまに流れ動いて...
太宰治 「鴎」
...おのれの欲するがまにまに行え...
太宰治 「HUMAN LOST」
...風のまにまに自由の帆を操(あやつ)る小舟もどんなにか楽しく見えるだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それでみると、嘆息のまにまに、不規則に、秩序もなく、選択もなく、目的もなく、折りに従って、考えをそのまままき散らしたものらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...風のまにまに漠然(ばくぜん)と聞こえていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嫌だからとて「瓢箪(ひょうたん)の川流(かわなが)れ」のごとく浮世のまにまに流れて行くことは志(こころざし)ある者の快(こころよ)しとせざるところ...
新渡戸稲造 「自警録」
...潮のまにまに流されてクルディ等の住家に送られた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...630あの内の促(うながし)のまにまに動いて好かろうか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...空気の圧(あつ)の変るまにまに己は弄ばれて変るのか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...我々は運のまにまに生きているのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...俺が教えてやるまにまに...
夢野久作 「木魂」
...附添人の結うがまにまに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同劇場の支配人笠圭之介(りゅうけいのすけ)氏に勧められるまにまに買収し...
夢野久作 「二重心臓」
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