...王たちが大きな石の棺(ひつぎ)の中でまどろんでいるのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...なんて静かにまどろんでいるのでしょう!わたしはあの人たちのことをはっきりと覚えています! あんなにも力強く...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...乳人が姫を抱きながら少しまどろんでいる隙(すき)に...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...月の光がいかにもめでたくいかにも柔(やさ)しくまどろんでいる世界...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...セレブリャコーフ、あけ放した窓の前の肘(ひじ)かけ椅子(いす)にかけて、まどろんでいる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...やはりまどろんでいる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...懶(ものう)げな田舎(いなか)はまどろんでいる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...処が或一人の修行者が雲居寺にお通夜をしてまどろんでいると堂の前へ...
中里介山 「法然行伝」
...海も――少くとも堡礁の内側の水だけは――トロリと翡翠(ひすい)色にまどろんでいるようだ...
中島敦 「環礁」
...何もかもがまどろんでいる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その周辺が広くふわりゆるりと覆われていくそこここの村落も丘々もどこであろうと――未踏の森も――水面も――羽ばたいている精霊たちも――まどろんでいるものたちもみな――すっかり包み込まれてしまうのだ光の迷宮のなかへと――すると...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...まどろんでいるようで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...さんらんたる陽(ひかり)は実(げ)にも豪華な翼を空一杯に伸べ拡げてうらうらとまどろんでいるが...
牧野信一 「ゼーロン」
...なかばまどろんでいるのうずいの生み出す...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ここでは霊魂がまどろんでいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仄暗(ほのぐら)い行燈の光の下にうつらうつらまどろんでいる病床の妻の窶(やつ)れはてた寝顔を見ては...
山本周五郎 「日本婦道記」
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