...その氷塊の上では海豹がまどろみ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...交睫(まどろみ)の醒(さ)めたるほどに心(しん)の臓(ぞう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...まどろみの夢路(ゆめぢ)は覺(さ)めぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...まどろみにおちたのは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...うとうとといい心持にまどろみかけていた...
徳田秋声 「黴」
...あの室で毛布にくるまり乍ら白日(まひる)の微睡(まどろみ)をソファアの上に貪っているらしい...
豊島与志雄 「恩人」
...幾度となき昇降(あがりお)りに疲れ果て両手にて痛む下腹(したはら)押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...うとうとと浅きまどろみの夢もいつか白みゆく雨戸の隙間...
永井隆 「長崎の鐘」
......
中島敦 「河馬」
...漸くまどろみかけてゐた彼はハツと眼を開(みひら)き...
長與善郎 「青銅の基督」
...たえずじゃまされるまどろみのことも知っているわ――猫がわたしを驚かしたんじゃなくて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...また怪しくまどろみかゝりました...
牧野信一 「お父さんのお寝坊」
...まどろみさうだつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...そのまどろみの中から...
宮澤賢治 「氷と後光」
...しばらく物蔭(ものかげ)に立寄りてまどろみたり...
柳田国男 「遠野物語」
...太陽の熱に暖まつてうつらうつらとまどろみながら野営に寝ていると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今ごろは巴里(パリイ)の宿のまどろみに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...僕はあのまどろみの快感を味わいたいからなんだ...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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