...そこは心地よいまどろみの国...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...それから暫くの間昏々(こん/\)として苦しさうな仮睡(まどろみ)に落ちた...
有島武郎 「お末の死」
...まどろみの夢路(ゆめぢ)は覺(さ)めぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...時々また心地よい朝のまどろみへ陥るのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...幾度となき昇降(あがりお)りに疲れ果て両手にて痛む下腹(したはら)押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...たをやけきそが呟きのまにまにまどろみ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...私は椅子の上にまどろみながら遠い人氣(ひとけ)のない廊下の向うを幽靈のやうにほごれてくる柱時計の錆びついた響を聽いた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...まどろみかけた純吉の鈍い眼に...
牧野信一 「明るく・暗く」
...まどろみさうだつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...今迄草に横りて稍まどろみし光は悲しき聲に驚かされて...
正岡子規 「花枕」
...そして気持を軽くしてくれるまどろみを見いださなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...まどろみのうちに開かれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...まどろみ始めた頃のことであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのまどろみの中から...
宮澤賢治 「氷と後光」
...太陽の熱に暖まつてうつらうつらとまどろみながら野営に寝ていると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ひと刻(とき)のまどろみから...
吉川英治 「私本太平記」
...まどろみかけるひまもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...その深いまどろみをつくらなければならなくなった...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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