...十次郎も初菊もまともに見ることが出来ないような奇観を呈した...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...幾はその顔をまともに見ることさへ出来ない思をした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...僕は彼女の方をまともに見ることができなかつた...
田畑修一郎 「南方」
...真実をまともに見ることです...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...リーザの顔をまともに見るのがきまり悪いということを...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その無惨なる天刑(?)の存することをまともに見るには忍びないはずであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信をまともに見るべく進んで行きましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...始めて相手をまともに見る...
夏目漱石 「虞美人草」
...――お前は私の顏をまともに見ることも出來なかつた――」「親分さん...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まともに見る影もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もしもパーシウスが彼等の顔をまともに見るとか...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...大量の光をまともに見ることができず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...はじめてトヨをまともに見る)どうなすつたんです?……どうなすつたんです?(間...
三好十郎 「妻恋行」
...彼の顔をまともに見ることさえしなくなる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まともに見る想いがあったであろう...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...まともに見る想いがあったであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人の顔をまともに見ることはなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...その時にはじめて鶴原未亡人の姿をまともに見る事が出来た...
夢野久作 「あやかしの鼓」
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