...まともに石油ランプの光を浴びた...
芥川龍之介 「魔術」
...始めてまともに葉子を見た...
有島武郎 「或る女」
...まともに彼の顔を見ようとはしなかった...
有島武郎 「親子」
...まともに突っかかって来る勢いをはずすために...
有島武郎 「卑怯者」
...正面(まとも)に臨風榜可小楼(りんぷうぼうかしょうろう)を仰ぎながら...
泉鏡花 「歌行燈」
...まともには聞いて居られません...
太宰治 「新ハムレット」
...こんなやつと真向(まとも)に口利くことないんだ...
林不忘 「安重根」
...「落葉抄」小春なごやかな屋根をつくらふ・小春日和の豆腐屋の笛がもうおひるどき・おしつこさせる陽がまとも・人も藁塚もならんであたたか・落葉が鳴るだらう足音を待つてゐる(敬坊に)・建ていそぐ大工の音が遠く師走の月あかり・冬ごもりの袂ぐさのこんなにも・あのみちのどこへゆく冬山こえて(再録)「ぐうたら手記」素材□したいことはいろ/\あるけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...それよりかその力をまともに直視して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あの真正面(まとも)に北を受けた縁側に落葉交りの雨が顔をも出されないほど吹付けている...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのに(だって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし、知るという以上、人間が地上に立ったという、二十万年の歴史、手が自由になった時の、その「自由」の感じを、まともに再び、継承し、意識し、受身でじゅうぶんに知らなくてはならない...
中井正一 「過剰の意識」
...裏の山からこの水を真面(まとも)に受けたこの家の一部を...
中里介山 「大菩薩峠」
...正面(まとも)に見れる肩のあたりにも...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...まともに蛇の頭へあたり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...左れば古来世に行わるゝ和文字(やまともんじ)の事も単に之を美術の一部分として学ぶは妙なりと雖も...
福沢諭吉 「新女大学」
...急がば回れだよ」「まともに銀行を開け続けたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...澤は養子を真当面(まとも)に見ながら...
水上滝太郎 「九月一日」
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