...しぶきを全身に浴びつつ水に咽(む)せて顔を正面(まとも)に向けて進むことはできない...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...浩平をまともに見て...
犬田卯 「米」
...それをまともに取りあげて...
太宰治 「男女同権」
...はじめて気がついたように大吉はまともに母を見つめた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかし、知るという以上、人間が地上に立ったという、二十万年の歴史、手が自由になった時の、その「自由」の感じを、まともに再び、継承し、意識し、受身でじゅうぶんに知らなくてはならない...
中井正一 「過剰の意識」
...千代子は電燈の光をまともに...
永井荷風 「にぎり飯」
...私の外出着の一張羅(いっちょうら)へ真正面(まとも)に浴せ懸けた...
永井荷風 「深川の散歩」
...寒い夜風が港からまともに吹きつけて思わずぞっと首をすくめた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お延はいざとなると口で云った通りを真面(まとも)に断行する女であった...
夏目漱石 「明暗」
...まともに八月の太陽の光を浴びながら...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...正面(まとも)に顔も向けられません...
野村胡堂 「死の予告」
...まともにみられない気がした...
平山千代子 「転校」
...まともにペガッサスにぶっつけて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...まともな据えかたにおいて処置し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はじめてトヨをまともに見る)どうなすつたんです?……どうなすつたんです?(間...
三好十郎 「妻恋行」
...神様を正面(まとも)に見ることの出来ぬ人が最近次第に増してきました...
矢田津世子 「反逆」
...まともな理性などもう殆ど残っていなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...まともな長さの三倍くらいになってたわ...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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