...「神」なる語や牧師のまとう犬の首輪(カラー)に先んじて...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...私につきまとう思想であろうか...
太宰治 「誰」
...いかに身に粗服をまとうとも靴の先だけは木賃宿の寝布(シーツ)で拭いて光らせている...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...さすがに其処も奥御殿の座敷に附きまとう森閑(しんかん)とした廣さの感じがするのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...こうやってお婆(ばあ)のあとにばっかりつきまとうんじゃぞな...
壺井栄 「大根の葉」
...アンナ・ステンのナナが酒場でうるさく付きまとう酔っぱらいの青年士官を泉水に突き落とす場面にもやはり一種の俳諧(はいかい)がある...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...身にまとう衣服も新らしく...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...悪くつきまとうわけではござりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...獣皮と共にこれを身にまとう...
中島敦 「狐憑」
...衣類が――昔は余り衣類をまとう習慣が無かったが...
中島敦 「南島譚」
...それを描けばまとうだということは分るはずであるが...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...ふとい棒縞のパジャマをまとうている...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...この時から松木弘安(こうあん)を改めて寺島陶蔵(てらしまとうぞう)と化けたのです...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「まるで走馬燈(そうまとう)を見るようだ」よそごとのようにいって笑いましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...物の具をまとうや否や...
吉川英治 「三国志」
...それに命松丸は、きれいな姉でも持ったように「お藤さん、お藤さん」と、つきまとう...
吉川英治 「私本太平記」
...十手は影身につきまとう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なるほどあの腰を捩(ねじ)った姿勢や腰にまとう衣や...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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