...正門を出るとまっすぐに電車通りを隔てている郁文堂(いくぶんどう)の店へ行った...
芥川龍之介 「路上」
...その大金庫をようやくまっすぐにおきなおすことができた...
海野十三 「四次元漂流」
...民衆を其の目的地にまっすぐに導いて...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...この線をまっすぐに行くと北極星と結構なお宝があるって寸法さ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まっすぐに王城に行き着けば...
太宰治 「走れメロス」
...けっしてまっすぐに歩けるものではありません...
豊島与志雄 「風ばか」
...しかしただまっすぐに進んでいった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...道にはほの暗い小さな灌木(かんぼく)が立ち並んでまっすぐに通じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それで婚礼の馬車はまっすぐにサン・ポールへ行くことができず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まっすぐにその方へつづいている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...警固の私服を尻眼にかけて帝国ホテルを飛び出してまっすぐに銀座裏の「巴里」へ行って見ると...
久生十蘭 「魔都」
...主 そうだな、こう、まっすぐに、一本の点線を雪の面(おもて)にすうっと描いたような具合に、林のへりなぞをよく縫い歩いているのだがね...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...「御老人」と、澄んだ、しかし鋭い調子で、「只今(ただいま)のお言葉、わたくしへでござりますか?」老人は、細長い身を、まっすぐに、左手(ゆんで)で、しずかに、白髯(はくぜん)をまさぐったが、「左様(さよう)――そなたの人相、気魄(きはく)をうかがうに、一かたならぬ望みを持つものと観た――と、いうても驚くことはない――わしは、自体他人の運命(さだめ)を占(うら)のうて、生業(なりわい)を立てるもの――何も、そのように驚き、狽(あわ)て、芸人にも似合わしからぬ護り刀なぞ、ひねくるには及びませぬよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...九州からまるで一飛びに馳(か)けて馳けてまっすぐに東京へ来たろう...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...足をすくすく延ばしてまっすぐに走って大監督の前に行きました...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...みんなあの北の十字のときのようにまっすぐに立ってお祈(いの)りをはじめました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その大きな眼でまっすぐに甲斐を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かれらは口番の前をまっすぐに通り過ぎ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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