...真直(まっすぐ)な家並は廃村のように寒さの前にちぢこまって...
有島武郎 「カインの末裔」
...君はまっすぐそこに這入って行った...
梅崎春生 「記憶」
...われわれの河の水はまっすぐに見おろす人間には黒またはたいへん暗い鳶色(とびいろ)であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まっすぐに帰宅した...
太宰治 「八十八夜」
...待ってる馬車のほうへまっすぐに進んでいって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まっすぐで、規則正しく、冷然として、垂直になっており、定規をあて墨繩(すみなわ)を引き錘鉛(すいえん)をたれて作られたもののようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ネルロはまっすぐに粉挽小屋へかけつけて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...「御迎(おむかえ)に参りました」と真直(まっすぐ)に欽吾を見上げた...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼はまず真直(まっすぐ)に歩るき出した...
夏目漱石 「門」
...あの子のきれいな服にくるまってまっすぐ立っていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まっすぐにのばすと岩国(いわくに)の錦帯橋(きんたいばし)まで行っているかも知れん」阿古長は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...伯爵夫人の寝室までまっすぐにおいで下さると...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まだ雨、まっすぐ帰宅し、レアオールドを傾ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そしてその中にはねのような軽(かる)い黄金いろの着物(きもの)を着た人が四人まっすぐに立っているのを見ました...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...』と云ってペムペルのうちのきれいな木や花の間からまっすぐにおうちにかえった...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...まっすぐに立って云(い)いました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...エーランド島(とう)だよ! この道をまっすぐいけば...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...線路の上をまっすぐにこっちへやって来る...
山本周五郎 「季節のない街」
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