...その為に大衆文芸は興味本位――ならばまだしも好(よ)い...
芥川龍之介 「亦一説?」
...既成芸術の場合は不完全ながらも一応著作権法というものを持つているからまだしもであるが...
伊丹万作 「著作権の問題」
...「そんなおぢイさんなどいやなこツた――まだしも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お金を使うならまだしも...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そこがつまり吉原みたいなグレヤ地帯ならまだしも...
高見順 「いやな感じ」
...まだしもお無邪気な放胆の明るさがあつたやうでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...上衣はまだしもですけど...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...まだしもその方がよい...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...平原のハイキングならまだしもだが...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...それも下の段ならまだしも上の段から...
豊島与志雄 「足」
...おごらせられたりするうちはまだしも...
中里介山 「大菩薩峠」
...これだけならまだしもであるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なんだつておれたちあこんな酷い目に会ふだね? お前はまだしものことよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ヴァラエティはまだしも...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まだしも疑うべき根拠のいくらか少ないものだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...この前離家を借(かり)ていた小学教員夫婦の悪口などを繰返してきかされるのはまだしもだったが...
水上滝太郎 「果樹」
...そちの驚きはまだしもの事よ...
吉川英治 「江戸三国志」
...――勝入父子の討死も見ず、逃げ帰ったのは、まだしものこと...
吉川英治 「新書太閤記」
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