...まず第一に長女の髪をゆう...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...少尉殿はまず第一に見せしめをすべしと言った...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...まず第一に身体に充分の注意を払って事に臨まなければ...
大隈重信 「運動」
...例えばまず第一に...
大阪圭吉 「死の快走船」
...二われらはつねづねかくのごとき、差別あって境界なきものばかりを見慣れているゆえ、生物以外のものを見るにあたっても、相異なったものの間に明らかな境界が有るか否かをまず疑うてかかる習慣が付いて、何ごとを論ずるにあたっても、まず第一に、境界の有無を考えてみるが、かくすると、世人が当然境界のあるごとくに思うている所にも実はけっして明らかな境界のないことを発見する...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...まず第一に気がかりになる様子であった...
太宰治 「佳日」
...まず第一に勘を必要とする所以だ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...と博士はまず第一に考える...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...さて笑いのこの論理的構造からまず第一に二つの規定が発展して来る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...まず第一にあんたは――碌でなしだ!」とヴェリチャーニノフは吐き出すような聲でどなりつけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...まず第一に必要なのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...まず第一に鎮守様に供(そな)え...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...「まず第一にあいつ等を一文無しにしてしまいます...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...まず第一にこの環境が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まず第一に困ったのは置き所だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まず第一に眼をつけたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人に出会うとまず第一にやる癖でもあった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...それはまず第一に仏を主人公とする大きい戯曲的な詩である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索