...まず第一に摩利信乃法師(まりしのほうし)が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...まず第一に年かさな陶器造(すえものつくり)の翁(おきな)から...
芥川龍之介 「竜」
...まず第一に石炭は事業界における米のようなもので...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...まず第一にお話しなければならないのは...
海野十三 「三人の双生児」
...さてまず第一に、「是れ大神呪なり」とは、神とは霊妙不可思議という意味ですから、これ大神呪なりということは、われら人間の浅薄な知識では、容易に測り知ることのできぬ、霊妙不可思議なる仏のことばだということです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...結婚式にはまず第一に...
橘外男 「仁王門」
...まず第一に、この近所に、エルライジと云う名前で通っている旅館があるかどうか、確かめたいものだがね」下僕の者共をよく審問してみたが、しかし誰もそんな旅館を知っているものはなかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...まず第一に、ウィリアムソン君の、結婚式の執行権について追求すると、これにまず我々は、安心が出来るのだ」「私は僧職は授けられていますよ」この老悪漢は叫んだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...恐らくまず第一にフロイト主義でなければならないだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...吾々は常識から出発し――何となれば如何なる人も Dasein としてはまず第一に常識者であるから――...
戸坂潤 「科学方法論」
...思惟一般の弁証法がまず第一にあって...
戸坂潤 「科学論」
...この本を読んでまず第一に気がつくのは...
戸坂潤 「読書法」
...これこそまず第一に孤児に与うべきもの...
永井隆 「この子を残して」
...しかし大衆は値段をまず第一に考えて...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...探偵小説を普通の小説の尺度で評価し普通の小説に要求すべきことをまず第一に要求するのは...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...なぜなら、まず第一に、悪い弟子は理屈でおっつかない場合は鞭を用いてでも、戒告しなければならないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まず第一に、『浅野内匠頭事、お沙汰あるまで、田村右京太夫方へお預け』次には、『吉良上野介事、致し方、神妙なるに依って、構いなく、引き取って、療養仰せつけらる』と云う沙汰触(さたぶ)れであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いい芸術はまず第一にそれを求むる者の自由な享受を目ざして処置せらるべきである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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