...まず第一に摩利信乃法師(まりしのほうし)が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...詩人はまず第一に「人」でなければならぬ...
石川啄木 「弓町より」
...博士邸には怪しいことだらけです」「怪しいことだらけとは――」「まず第一に...
海野十三 「怪塔王」
...このたとえはまず第一に宇宙には芝居の狂言と同じように一定の筋が必ずあるものと見なしてかかっているが...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...まず第一に鋸屑(おがくず)とも付かず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かるがゆえに、もし諸賢においてこの書物に対しまして、まず第一に、それが諸賢によって訂正せられますように、―――すなわち、単に私の人間的な弱さのみでなく、何よりもまた私の無知を想起いたしまして、この書物の中に何らの誤謬も存しないと私は確信いたしませぬ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...まず第一に、この近所に、エルライジと云う名前で通っている旅館があるかどうか、確かめたいものだがね」下僕の者共をよく審問してみたが、しかし誰もそんな旅館を知っているものはなかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...まず第一に、歴史の或る一時代に就いて精神上の・体系としての・諸立場を求め、次に之を夫々の世界観――形而上学的予想――の生きた根幹にまで溯源せしめ、第三にこの世界観を経営する世界観的な意志にまで之を帰属せしめ、第四に之を相抗争しつつある精神層に対応せしめる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...を――生物学自身とは異った経路によって――まず第一に解答する義務を有っているわけである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...二 マルクス主義とは何かまず第一にマルクス主義の定説に相当するモメントに就いて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...まず第一にこの点を逆転して文化的に攻勢に出て...
戸坂潤 「社会時評」
...穀物の剰余はまず第一に減少され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「まず第一にわたしはお前にたのむ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まず第一に正義にかなわなければならなかったのです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この健康こそまず第一に考えられなければならないと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間のあいだにまず第一に認められた徳...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――「まず第一に...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...まず第一に著者の文章の円熟に打たれる...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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