...博士邸には怪しいことだらけです」「怪しいことだらけとは――」「まず第一に...
海野十三 「怪塔王」
...すなわち帆村の考察によれば、まず第一に、お化け鞄の誕生は赤見沢博士の研究所に違いないから、どうしてもそこをもっと詳しく調べる必要がある...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...まず第一に記憶すべきは...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...「まず第一に、死人はふじつぼやサーピュラのついている、定期的に海水をかぶる固い物体に頭をぶちつけているが、この燈台の脚の鉄骨が、ちょうどその条件にあうのだ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それはまず第一に自然の最も根本的な普遍的な法則(之を広くその運動法則と云っていい)を意味する...
戸坂潤 「科学論」
...夫はまず第一に(可能的な)制作・芸術的実践として...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...まず第一に注意せねばならぬ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之によれば、客観的実在は、まず第一に、感性(感覚乃至知覚)によって捉えられる...
戸坂潤 「辞典」
...教授はまず第一に日本精神の成立が不可能でないことを証明する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それであればこそ之はまず第一に復古主義だったのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なる程インテリ論者自身は大抵の場合インテリで、之を「自分」の問題として提出するのだから、従って之をインテリ層という社会的主体の問題として押し出すのも、一応さし閊えないようだが、併し実はもっと切実な主体の問題は、インテリの場合に於ては、その知能(インテリジェンス)の問題の中にあるのであって、インテリが一まず一つの社会層であるかのような仮象を取り得るのも全く、この知能を標識とする限定以外に限定の原理がないのだが、この点に気をつければ、インテリ自身にとってインテリ問題の一身上の又社会上の立て方が、まず第一に、自分達の集団的なインテリジェンスを如何に用いるべきか、ということでなければならぬことが当然判る筈だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まず第一に資本制下に於ける生産技術家の有能性を如何にして資本制から独立させるかに存するのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まず第一に心配すべきは無思想と無体系――世界を把握し実在を捕捉する――であり...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...思想の具体化とはまず第一に考え抜くことと撚りをかけることだ...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...まず第一に、そんなことをやれば、係の秘書の機嫌をひどくそこねてしまうでしょうからな...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...人間のあいだにまず第一に認められた徳...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まず第一に思うのは...
柳田国男 「雪国の春」
...どこの街道へもあらわれる男で、うわべは柔和にみえますが、おそろしい兇暴な人間です」「――と思って、私も、怪我(けが)をしてはつまらないと思い、わざとていねいに、ここは清浄な仏地であるから、ここで悪業をすることだけはやめてくれと頼みますと、天城四郎はせせら笑って、さほどにいうならば、まず第一に、醜汚(しゅうお)な坊主どもから先に追い退(の)けなければ、仏地を真の清浄界とはいわれまい...
吉川英治 「親鸞」
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