...まずまず穏やかに参っていたわけでございますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...否々(いないな)死に近づくに従って深いか浅いかこの淋(さび)しさに捉(とら)われぬ者はまずまずあるまい...
高浜虚子 「俳句への道」
...まずまず良好であった...
太宰治 「鉄面皮」
...まずまずおれは助かった思いがした...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...まずまず文部省の規定の教授法等は一般へ習わせる事が出来たのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...俺らの方はこの通りまずまず当座の仕事としては大当りに近い方だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まずまず御無用」青地は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まずまずこれならどうにかいけるだろうというような見せかけをしていた...
久生十蘭 「ノア」
...「まずまず、勝ったうちね」マンは、にこにこしている...
火野葦平 「花と龍」
...』まずまずこれでと ほっと息(いき)...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...まずまずこれでは...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...まずまず忠実に勤めてきた者...
吉川英治 「三国志」
...「まずまず御心を静かに保ちたまえ...
吉川英治 「三国志」
...まずまず御心配もありますまいが...
吉川英治 「私本太平記」
...――それがあるのを知っているので、稀(まれ)には、三斗の酢(す)を呑まされるようなことがあっても、まずまずと、飽くまでこの人を立て、この人に従(つ)いてゆこうという気もちを持ち続けたものであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...まずまず大丈夫」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...まずまず、童は、そこらに留めて、人目にふれぬようにしておいたがいい」と、家司(老職)のさしずが下って、小次郎は、そこから更に、外庭を歩かせられ、「ここで、待っていろ」と、雑色の指さす所へ入れられた...
吉川英治 「平の将門」
...まずまず心得ている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??