...何かまじめな事務に取りかかるような気がしておっくうでならない...
伊藤左千夫 「廃める」
...智恵子のまじめな純粋な息をもつかない肉薄に或日はつと気がついた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...大抵普通のまじめな人間とはちがツての...
田澤稲舟 「五大堂」
...まじめな身心で畑仕事...
種田山頭火 「其中日記」
...まじめな読書は嫌ひであつたが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...これも一つのまじめな研究題目とすればなりうるであろうし...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...これはまじめな話だ...
豊島与志雄 「椎の木」
...その家がらをとうとぶまじめな人々を悲しました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...パトラッシュは横たわり、まじめな、優しい、茶色い目で友人たちの動きを見つめながら、じっと物思いにふけっていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...たいへんまじめな顔で...
新美南吉 「狐」
...まじめな顔だって偽り装うことができるから...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...裾のつぼんだ非常にまじめな服だった...
久生十蘭 「だいこん」
...多年自分たちのふまじめな娯楽の関係者であった彼女に最後の敬意を表した...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼女のまじめな顏にはやさしい微笑が浮かんだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まじめな中将は紫の女王を恋の対象として考えるようなことはしないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きまじめな人をつかまえて恥ずかしい気もしないのかね」とそっと言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...できることならまじめな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なぜあんなに固くるしくまじめな態度を執(と)ったのでしょう...
夢野久作 「卵」
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