...葉子は術(すべ)なさそうに木村のその顔をおもしろく思いながらまじまじと見やっていた...
有島武郎 「或る女」
...自分に対して必死の抵抗を試みようとする項式をまじまじと眺めた...
有島武郎 「星座」
...店をまじまじとながめる...
海野十三 「怪星ガン」
...それをナオミは、黙って、まじまじと、棒のように突っ立ったまま、呆(あき)れ返ったと云う風に睨(にら)みつけているだけでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その妓の顔をまじまじと見ていると...
近松秋江 「霜凍る宵」
...電灯の光りだけがまじまじと室内を眺めていました...
豊島与志雄 「乾杯」
...そしてただまじまじと眼を見開いていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...ただまじまじと眼を見張りながら...
豊島与志雄 「小説中の女」
...……あなたも少し行ってきちゃどう?」そして彼女はまじまじと周平の顔を見戍った...
豊島与志雄 「反抗」
...相手の顔をまじまじと打ち眺めて呟いた...
牧野信一 「変装綺譚」
...お嫁に貰ってもらえませんわ」六半三郎はあだこをまじまじと見た...
山本周五郎 「あだこ」
...まじまじとこちらの顔を見まもった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...まじまじと天床を見やりながらこう云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼はまじまじと闇を見つめて寝られなかった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...まじまじ見直すばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...覚明の顔をまじまじと見て...
吉川英治 「親鸞」
...まじまじと藤次のそういう浅黒い唇を見つめていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まじまじ見ていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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