...そこで床の中でまじまじしていると...
芥川龍之介 「鼻」
...おのれの兩のてのひらをまじまじと眺めたり...
太宰治 「逆行」
...そして台所からさす電燈の明みの中に立つた盛子をまじまじと眺めながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ドミン (ヘレナの顔をまじまじと見つめて)ええ――それは――もちろん...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...母親はお庄の顔をまじまじ見ながら言い出した...
徳田秋声 「足迹」
...天井をまじまじと眺めながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...電灯の光りだけがまじまじと室内を眺めていました...
豊島与志雄 「乾杯」
...更にまじまじと眺めてやった...
豊島与志雄 「月明」
...周平は更にまじまじと野村の顔を見つめた...
豊島与志雄 「反抗」
...それからまた洋灯の光りをまじまじと見守った...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...「それだけ広島が遅れてゐたのは有難いと思はねばならぬではないか」と清二は眼をまじまじさせて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...まじまじと乾の顔を眺めながら...
久生十蘭 「金狼」
...一つ一つの指の爪についている白い半月形をまじまじと眺めました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まじまじと松岡の顔を見戍った...
室生犀星 「三階の家」
...姉はそれをまじまじ珍らしいもののように眺めた...
室生犀星 「童話」
...まじまじとそういう彼の顔を見つめずにいられない...
吉川英治 「新書太閤記」
...集まった銀細工師の姚次(ようじ)、葬具屋の趙(ちょう)四郎、酒屋の胡正(こせい)、菓子屋の張(ちょう)爺(じい)さんなど、どれもこれもただ、眼をまじまじ、硬くなっているだけだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まじまじと紹介者と私の顔を見くらべていたが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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