...桐花カスミの如きはまさに映画界から転落すべき悪声家だった...
海野十三 「獏鸚」
...まさに国家の勢力を代表したものである...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...まさに死ぬより辛い侮辱を与えられたと思ったに相違ない――女というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさに天地晦冥(かいめい)の大景観であったにちがいない...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...まさに消えようとして...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...まさに桃李(とうり)物言(ものい)わずの感である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まさに微妙な体温を感じたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それはまさに、安つぽく、仇つぽく、吉原の小格子(こがうし)の店先を覗いた時のやうな、異樣な惡どさと、手のつけやうのない色つぽさを感じさせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドビグラスのうまさにたんのうし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まさにガスタング大将が大広間で煙草をふかし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...まさにこの線上に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...滝は光る円柱水流になってまさに空から落ちて来るようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そしてまさにそこに人間學が第一次のロゴスとして有する機能の全き重要さは横はつてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...却てまさに歴史の主體と見做される人間生命に結び付き...
三木清 「歴史哲學」
...彼はまさに二世紀先を歩んでいたことになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――踏み込め!と伊兵衛がまさに妻戸へ手を掛けようとした...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...当年の曹操はまさにその位置を顛倒して絶対優勢な側にある...
吉川英治 「三国志」
...――王朗の狙っているのはまさにその効果だ...
吉川英治 「三国志」
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