...まさに、憂ひの玉帚だ...
太宰治 「お伽草紙」
...まさにこれらの新聞の報ずるとおりに間違いはない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...まさに私の目の前で...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...しかしまさに起こらんとする事を考えてはある戦慄(せんりつ)を禁じ得なかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二十 死者も正しく生者も不正ならず防寨(ぼうさい)の臨終の苦悶(くもん)はまさに始まろうとしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時まさに大組織体として出発するのである...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...今まさにレースコースにつっ走ろうとする人のこころもちでは...
中井正一 「美学入門」
...一夫これを守れば万卒も越え難しというのはまさにこれじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさに八五郎の新哲学だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...順當に渡りをつけてから口説きに來やがれ」「――」まさに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとほとうまさに感心した場合も少なくなかった...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...「まさにこの下に当る!」重ねてそう云った阿賀妻は熊笹のしげみにさっと身を躍らした...
本庄陸男 「石狩川」
...まさにそれ故に人間におけるこの力こそまた世界の認識のために眞實に適應せる力を有するものである...
三木清 「認識論」
...それが觀察され得る若干の方面の何等かの一つに於てそれがまさにあるところのものとするために...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...汝我を辱めた罰としてまさに手を逢蒙に仮らんとすと...
南方熊楠 「十二支考」
...いままさに十七歳であり...
宮本百合子 「現代の主題」
...まさにかうした自然の風景の變化が起りかゝつた事を意味するのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...まさにこの日の戦は...
吉川英治 「三国志」
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