...自分の扮粧(いでたち)がその人たちのどれよりも立ちまさっている自信を十二分(ぶん)に持っていた...
有島武郎 「或る女」
...そのどの群れのどの人にも立ちまさっているのを意識して...
有島武郎 「或る女」
...我よりも彼の力がまさっていることの明らかな場合には詐欺よりほかに取るべき手段はない...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...野獣の方が人間よりもまさっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...前掲の句の方が遥かに幽玄でまさっている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...年もかなりまさっている老女が...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...あるいは御期待よりもまさっているのですかね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...嘘吐くことでさえもが阿ることよりも道徳的にまさっている...
三木清 「人生論ノート」
...美しく可憐(かれん)な点はこの人がまさっているかと見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...母の女御よりも静かで深みのあることは少しまさっているのをお知りになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかなる国民も我々よりまさっているとは思わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはたんに用語文章が素朴清純な点で他のすべての作家にまさっているからでも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...キケロが言ったようにすべての歴史家にまさっているのみならず・(c)多分(a)そのキケロにさえもまさっていたと思われる・用語の清純にしてなんぴとの模倣をもゆるさぬ完璧に感じながらよむのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの受ける分の方がずっとまさっているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...無名の山川を愛する情よりもまさっている国柄では...
柳田国男 「雪国の春」
...縹緻(きりょう)や姿は妹のみよのほうがたちまさっている...
山本周五郎 「はたし状」
...乱世の武門よりまさっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...武芸も人にまさっている...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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謎の出産