...これはおれの主義だ――まさかの時の爲めに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それよりも、王を中央において、まさかの時は、どちらへでも、にぐるやうにするが、却つて安全也...
大町桂月 「國府臺」
...まさかの時の用意に...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...まさかの時の用意に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...手製の麺麭(パン)を腰にさげて(太郎左衛門はまさかの時米の飯なぞはまだるつこくて堪らないからと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...「まさかの時には...
薄田泣菫 「茶話」
...まさかの時には私は...
太宰治 「帰去来」
...まさかの時はあの男殺してやるいうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...まさかの時はねずみ(鼠)より自由にはしれます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...庸三をまさかの時の突っかえ棒として連絡を保ちつつ...
徳田秋声 「仮装人物」
...まさかの時にはいつ何時撥(ばち)をもつことにならないとも限らないので...
徳田秋声 「縮図」
...まさかの時にびくともしない強味があります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まさかの時の鉄壁とたのみて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...まさかの時の頼みにも相成るべく候...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...まさかの時節(とき)に内顧の患(うれい)のないようにするのは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...まさかの時にはどうかしてくれらアね...
永井荷風 「ひかげの花」
...まさかの時には逃げ延びられる安全な場所を捜すやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...娘がまさかの時に用いんとて...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
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