...国際公法だの仲裁条約だのというはまさかの時には何の役にも立たない空理空文である...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...まさかの時の用意に...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...手製の麺麭(パン)を腰にさげて(太郎左衛門はまさかの時米の飯なぞはまだるつこくて堪らないからと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...まさかの時にはほとんど何でも任(まか)すことが出来る男だった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まさかの時にゃあ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まさかの時のことを考えると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...まさかの時にはいつでも死ねるやうに」娘はさう言つて...
竹久夢二 「砂がき」
...まさかの時はあの男殺してやるいうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...まさかの時はねずみ(鼠)より自由にはしれます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...まさかの時は腰がぬけます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まさかの時にびくともしない強味があります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まさかの時の頼みにも相成るべく候...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...まさかの時まで知らぬ面をしていましょうか」「それが上分別」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさかの時には連(つ)れて帰るつもりで...
新渡戸稲造 「自警録」
...まさかの時には逃げ延びられる安全な場所を捜すやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...まさかの時になると...
広津柳浪 「今戸心中」
...何日には何處に出るといふ風の豫定を作つておいて貰ふか毎日行く先々から電報でも打つて貰はぬことにはまさかの時に誠に困るといふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そしてまさかの時にどういふ風に逃げるべきかと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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