...猶將門(まさかど)に説いて之に據(よ)らしむ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...まさか、本ものの金じゃなかろうね...
海野十三 「少年探偵長」
...まさかお化けや幽霊ではあるまい...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...まさかりをこっちへよこせ...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...まさか邸内に賊が隠れているとは思わぬけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...まさか、きょう一緒の汽車で、――」「そんな事はない...
太宰治 「帰去来」
...まさか汝(おまえ)さんがそれを拝むのじゃねえだろう」たった今の事実を...
田中貢太郎 「春心」
...まさかそのため地震が起こりゃしまいし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」「お前さんもまさかあの人をあそこに寝かしたまま...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そうして万事をそれから演繹(えんえき)してくるんだろう」「うん」「まさか根本に立ち返って...
夏目漱石 「虞美人草」
...忠文はそのかみ将門(まさかど)追討の命を受けて武蔵国へ馳せ下ったが...
久生十蘭 「無月物語」
...まさか字引の引き方を忘れてもゐないだらうからな...
牧野信一 「鏡地獄」
...「何の音だろう?」「まさか...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...(お目玉? まさか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まさか一と晩で話せないほどこみいっているわけでもないだろう」穏やかな調子ではあるが...
山本周五郎 「花も刀も」
...ともかくつきあって呉れないか」「まさか例のを食いにゆくんじゃあるまいな」「食ってもいいじゃないか」「この暑さに...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「当家の離れにおった江戸の男とあの夜の虚無僧、もはやここにはおらぬそうだが、まさか、他へ匿(かくま)っておくのではなかろうな」「いいえ、決してそんな……」すぐ打ち消したが、これからそこへ行こうと思い燃えているお米の胸...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まさか、空巣狙(あきすねら)いではござるまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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