...へどもどとまごつくのであつた...
太宰治 「陰火」
...自分の醜さにまごつくのです...
太宰治 「風の便り」
...極度に恐縮し汗を流してまごつくものだが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...五回は少し勝手が違ってまごつくかも知れないが...
太宰治 「パンドラの匣」
...朝晩に見ている懐中時計の六時がどんな字で書いてあるかと人に聞かれるとまごつくくらいであるが...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...今度またまごつくようなことでもあれば...
徳田秋声 「黴」
...人は如何なる場合にもまごつくことがなく...
豊島与志雄 「生活について」
...私の方でまごつくのだ...
豊島与志雄 「白木蓮」
...アカデミー的な文献的研究にまごつく旧美学を目眩いさせている...
中井正一 「美学入門」
...尤もその場合扱ひ馴れないネタには一寸まごつくのであるが...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...年齢を聞かれてよくまごつくけれど...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まごつくとワイアに...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...内容的にまごつく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...途中でまごつくことはあるまいが...
森鴎外 「雁」
...あまりに奇抜なために人がまごつくのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...六尺もまごつくばかりであったが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...けれど、迷い、まごつくことは、旅情を深めるには必須な条件かもしれない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...路傍をまごつく事もなく...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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