...朱塗に二見ヶ浦を金蒔絵(きんまきえ)した...
泉鏡花 「歌行燈」
...まき子はただもう四五年ぶりにでも吾家に帰っていく子供のように燥いでいるのだ...
伊藤野枝 「わがまま」
...その部屋にいる青山金之進(あおやまきんのしん)という番人が殺されちまった...
海野十三 「俘囚」
...ねまきすがたではいってきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...パリス殿(どの)の顏(かほ)といふ一卷(ひとまき)の書(ふみ)を善(よ)う讀(よ)んで...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...初めて落着いて田舎に住む彼等の眼の前に巻物(まきもの)の如くのべて見せた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...暴動は社会の大気中の一種の竜巻(たつまき)であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二階の窓へ寝衣(ねまき)や何かを干していると...
永井荷風 「ひかげの花」
...蓮華乗鞍の「種まき爺さん」は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...新規卷直(しんきまきなほ)しだ」「それぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長襦袢に小掻卷(こかいまき)の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もとは此所の卷帶黨(まきおびづれ)にて花がるたの内職せしものなり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...重くるしくおれをとりまきつづけていた一つの夏の記憶...
山川方夫 「夏の葬列」
...雨雲のまきては伸びる山の頂...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――西施(せいし)、小観音(こかんのん)、小槌(こづち)、おだまき、獅子丸、於呂知(おろち)、箱根、沖波などという白拍子(しらびょうし)名をそれぞれに持っており、わけて於呂知というのは、道誉がまだ“箒(ほうき)ノ頭(かみ)さま”でない初心(うぶ)な少年の日に早くも枕席に侍(はべ)って初めての閨戯(けいぎ)をお教えしたものと、みずからそれを光栄にしている妓(おんな)で――いまでこそは、こんな色気を捨てた大酒呑みの年増ではあるけれど、わたしだッて――と常々、酔った果てには我から吹聴(ふいちょう)するのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...学僧たちは薪(まき)の束を担(にな)いあげて車座になった...
吉川英治 「親鸞」
...蟷螂(かまきり)みてえに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの環(たまき)と申す次男であろう...
吉川英治 「山浦清麿」
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