...空までがぽとりと地面の上に落ちて来そうにだらけていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...馬の腹からぽとりと地に落ちた...
有島武郎 「カインの末裔」
...ぽとりと新聞を手から落としてしまった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ぽとり、と、つめたいものが、時夫の襟もとにおちて、せなかの方にまわった...
海野十三 「太平洋魔城」
...灰がぽとりとくずれ...
海野十三 「超人間X号」
...朝倉だ」葉巻の灰がぽとりと死体の肩に落ちた...
高見順 「いやな感じ」
...そこからぽとりぽとりと一つずつ縁側へ落ちはじめた...
田中貢太郎 「室の中を歩く石」
...・おぢいさんも山ゆきすがたの大声でゆく十八日夜三句・つきあたつて大きな樹・酔ひしれた月がある・月影ながうひいて水のわくところまで・水底青めば春ちかし(追加)・椿またぽとりと地べたをいろどつた・はなれた家で日あたりのよい家で・蛙も出てきたそこへ水ふく・眼白あんなに啼きかはし椿から椿・こゝにふきのとうそこにふきのとう・もう郵便がくるころの春日影・ひつそりとしてぺんぺん草の花ざかり大山さん樹明君に...
種田山頭火 「其中日記」
...・月がまろい夜を逢うて別れた・百舌鳥がてつぺんに落葉しはじめた樹・秋草ふみつつかりそめの犬とあとさき・月夜の柿がばたりぽとり(改作)・木の葉ちるや犬もわたしもおどろきやすく・サイレン鳴ればさびしい犬なればほえ・ヱスもわたしもさびしがる月のこうろぎも九月廿四日秋晴...
種田山頭火 「其中日記」
...すゝきとぶま昼虫なくそこへぽとりと柿が九月廿七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...・こどもはなかよく椿の花をひらうては・せんだんの実や春めいた雲のうごくともなく・椿ぽとり豆腐やの笛がちかづく・人間がなつかしい空にはよい月やつぱり出てゐる蕗のとうのおもひで(改作)井師筆額字を凝視しつつ・「其中一人」があるくよな春がやつてきた(改作)二月二十一日なか/\寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...一滴か二滴ぽとりと落した...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...今夜も明日の晩も帰れないのだ などと思へばわれしらず泣き顔になつて涙がぽとりと膝かけのうへにおちるのをそこいらに遊んでる漁師の子たちがみつけて「やーい...
中勘助 「銀の匙」
...ぽとりと土の上に垂れるのであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...ぽとりぽとりと一つ/\寂しい音をして涙は落つるのであつた...
平出修 「逆徒」
...搖られてぽとりと落ちた露が私の頬を打つ...
水野仙子 「脱殼」
...一点ぽとりと滴り落ちて来た天の美禄を承けた気持ちで...
横光利一 「夜の靴」
...そして、抱き起された為か、その傷口から滾(こぼ)れ出る血潮が、恰度、その深紅の水着が、海水に溶けたかのように、ぽとり、ぽとりと、垂れしたたっていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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