...そのあとにぽつんぽつんと...
海野十三 「宇宙尖兵」
...乏しい軒灯(けんとう)がぽつんぽつんと闇に包まれている狭い露路(ろじ)を...
海野十三 「白蛇の死」
...小さい副傘を、ぽつんぽつんと、開きながら、まだ相当のスピードで落ちてくるのが分った...
海野十三 「地球要塞」
...地上から四五十尺もある高いところにぽつんぽつんとついていて...
海野十三 「千早館の迷路」
...ぽつんぽつんと所々に焼跡があるだけで大部分の町が残っていた...
海野十三 「一坪館」
...ぽつんぽつんと喋(しゃべ)った...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ぽつんぽつんと大粒の雨が顏にかゝる...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...暫くすると絃の音がぽつんぽつんと続いたり止んだりしてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...二階ではまたもぽつんぽつんと変な三味線の調子が聞え出した...
薄田泣菫 「茶話」
...彼らは掘っ立て小屋をぽつんぽつんと建てて生活を始めた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ぽつんぽつんと到るところに立っている...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...女学校時代よく弾(ひ)いてゐた浜辺の歌を片手でぽつんぽつんと鍵を叩いてみた...
林芙美子 「浮雲」
...今度は三味線がぽつんぽつん鳴って...
原民喜 「焔」
...両腕はやはり麻痺した個所個所にぽつんぽつんとその赤い斑点が盛り上つてゐるのであつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...その古宿と借宿との間には高原のまん中にぽつんぽつんと半ばこはれかかつた氷室がいくつも立つてゐて...
堀辰雄 「高原にて」
...ぽつんぽつんとまるで絞出し絵具を唯今しぼりだしたばかりのやうに...
三好達治 「柘榴の花」
...右に挙げた職はその間にぽつんぽつんとありついたものなのであった...
山之口貘 「私の青年時代」
...ぽつんぽつんと取り残されていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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