...その暗い処に母とお末とが離れ合つて孑然(ぽつねん)と坐つて居た...
有島武郎 「お末の死」
...其奴(そいつ)の姿(すがた)がぽつねんとして一(ひと)ツ...
泉鏡太郎 「艶書」
...その墓標はぽつねんと立っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひとりぽつねんとして坐つてゐる僧の姿であつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ぽつねんと独り待っているうちに...
徳田秋声 「仮装人物」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...ぽつねんとストーヴをかこんでいた...
豊島与志雄 「潮風」
...煙草の屋台店がぽつねんとして――私はいつもここで煙草を買うことにしていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...僕は不案内な土地に一人ぽつねんとして...
豊島与志雄 「道連」
...まるで太陽のようにただ一人ぽつねんと坐っていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ぽつねんと跼(しゃが)んで...
室生犀星 「幻影の都市」
...……何ぞといえば忘れずに皆」隅でぽつねんと蚊を追っていた聟の君は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぽつねんと休んでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぽつねんと坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...低すぎる燭台がただ一つぽつねんと燈(とも)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぽつねんと取り残されていた...
吉川英治 「親鸞」
...――六波羅殿の息のかかった者は、みな赫々(かっかく)と、栄進したりすばらしい変化を見せている時流の中で、ぽつねんと、妻と貧乏とを正直に持っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...ぽつねんとこの雰囲気(ふんいき)から遊離していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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