...誰もこの俳諧の新発知(しんぽち)ほど芭蕉の寂(さ)びを捉(とら)へたものはない...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...もっと痩(や)せっぽちに生まれてくればよかったと思いましたがもう間にあいません...
海野十三 「怪塔王」
...僕はこんな痩せっぽちで...
太宰治 「女類」
...無数のぽちぽちがじっとしてる...
谷譲次 「踊る地平線」
...痩(や)せッぽちのくせによく辛抱が出来たもんですね...
徳田秋声 「黴」
...今ふみ江の抱いている子供のぽちゃぽちゃ肥った顔を見ると...
徳田秋声 「挿話」
...其のあたりには家鴨が始終ぽちゃぽちゃやって居る...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...取(と)り敢(あへ)ず手足(てあし)を暖(あたゝ)める爲(ため)に麁朶(そだ)をぽち/\と折(を)つて火鉢(ひばち)へ燻(く)べた...
長塚節 「土」
...痩せつぽちなる悪者や...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...兄は性来(しょうらい)の痩(やせ)っぽちであった...
夏目漱石 「行人」
...黒いぽちぽちが出鱈目(でたらめ)にできる...
夏目漱石 「坑夫」
...丸ぽちやの可愛らしい娘ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丸ぽちやには違えねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...痩(やせ)っぽちって怒鳴られたのですよ...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ぽちやぽちやしたるものを求めた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...それっぽちでは馬鹿々々しいとの女房の意見であり...
山之口貘 「貧乏を売る」
...まるぽちゃの、色こそ青いけれども、片眼がちょいと藪睨(やぶにら)みで、おちょぼ口で、体じゅうにいろけが溢れている感じだ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...私は生れ付きの瘠(や)せっぽちで...
夢野久作 「一足お先に」
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