...これっぽちの本が買えないと云うことにも腹が立って来たのである...
上田広 「指導物語」
...弓なんかあの痩せつぽちの小さな体躯をしながら相当強いのを引いたからネ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...ぽちゃぽちゃした面(かお)の...
中里介山 「大菩薩峠」
...取(と)り敢(あへ)ず手足(てあし)を暖(あたゝ)める爲(ため)に麁朶(そだ)をぽち/\と折(を)つて火鉢(ひばち)へ燻(く)べた...
長塚節 「土」
...ぽちゃりと落としてしまったがこれは今考えても惜(お)しいと云(い)ったら...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...丸ぽちゃの可愛らしい娘ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色の浅黒い丸ぽちゃの二十歳娘で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年上はお北の二十一、年下はお浪の十六で、お瀧の二十歳(はたち)とお皆の十九が中軸、皆んなピカ/\して居ますよ、丸ぽちや瓜實顏、色の白いの、愛嬌のあるの、それから」「眼の三つあるの、耳まで口の割けたの――は無いのか」「交(ま)ぜつ返しちやいけません、――一度覗いて見ませうよ、姐さんには内證(ないしよ)で」「止さうよ、そんなピカ/\するのばかり見ちや虫の毒だ」「實は、是非錢形の親分をつれて來るやうに――と、お内儀さんに拜まれたんですよ」「なんだ、そんな事か、何時からお前は水茶屋の客引になつたんだ」「客引ぢやありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...痩(やせ)っぽちって怒鳴られたのですよ...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...冷たい雨がぽちぽち降つてくる...
原民喜 「火の唇」
...色の浅黒い、痩せツぽちの、ちよツぽり鼻の空を向いた、額の引込んだ、随分不器量な娘(こ)だつたが、ミハイロは女に掛けては贅沢でないから、此娘(このこ)が道具を持つて側(そば)へ来た時から全然(すつかり)気に入つて了(しま)つて、頭巾の蔭から瞥(ぢろり)と面(かほ)を見られた時には、何だか恍然(ぼつ)となつた……はて、便(たよ)りねえ身の上は己(うら)ばかしでねえ、一人法師(ひとりぼつち)が二人寄りや、もう一人法師でねえちふもんだ、といふやうな気にもなる...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...すぐお寢みにならない?」「ええ……叔父さんは?」「ずつと東京よ……また痩せつぽちが二人寄つたかつてきつと笑ふことよ」「ふ...
堀辰雄 「恢復期」
...これっぽちも疑いません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...この痩つぽちの癖に傲慢気な客は...
牧野信一 「東中野にて」
...これッぽちも楽しい思いをしねえで...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...まるぽちゃの、色こそ青いけれども、片眼がちょいと藪睨(やぶにら)みで、おちょぼ口で、体じゅうにいろけが溢れている感じだ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...すると四ツ辻に、ぽちと赤く、露灯(かんてら)の灯が見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...痩(や)せっぽちの脚に全速力を出して走って行くと...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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