...南田が痩(や)せっぽちの小男なのにくらべて...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...少くともそれまではこれッぽちの怨みッこもない間柄ですから...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...見たところ痩せつぽちのさう強さうもない奴なんだけどね...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...瘠せっぽちで大きな眼をした顔色の悪いペーチャとアンドリューシャが酒壜を引ったくって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...小兵で痩せっぽちの将軍はちょいと口をもぐもぐさせて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...痩(や)せっぽちの腿(もも)の痛さを怺(こら)えなければならなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...あたりを覗(うかが)って香炉の水にぽちゃ/\行水をやる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あたりを覗って香炉の水にぽちゃぽちゃ行水をやる...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...お国さんはまた家の者が自分のことを痩つぽちだのかがんぼだのといふといつてこぼしたが私もみんなに章魚坊主といはれるのがくやしかつたので心からお友達の身のうへに同情した...
中勘助 「銀の匙」
...丸ぽちやの色白で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成熱した丸ぽちやで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一方はそれと好対照をしている位に痩(や)せっぽちの...
堀辰雄 「美しい村」
...くだらんことを大声で喋舌るな……」いかにも狼狽の極度でおどおどと震へながら騒ぎをなだめようとしてゐる痩つぽちの男の影は...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...それどころかわたしはちっぽけで、やせっぽちで、そのうえひどくやつれた心配そうな顔をしていたにちがいなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...痩(や)せっぽちの手はほんの少しより袖(そで)から出ていない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...瘠せっぽちの三好は神経質らしく...
夢野久作 「オンチ」
...ぽちゃぽちゃ一人でやっていると...
横光利一 「夜の靴」
...ぽちぽちと胡粉(ごふん)を打ったような花をつけ初めて...
吉川英治 「江戸三国志」
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