...もろくもぽきりと折れた...
有島武郎 「或る女」
...「あぶねえ」「ぽきりっ」というけたたましい声を同時に君は聞いた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...」と手を掛けると、ぶるりとした、貧乏動(びんぼうゆる)ぎと云ふ胴揺(どうゆす)りで、ふてくされにぐら/\と拗身(すねみ)に震ふ……はつと思ふと、左の足が股(もも)のつけもとから、ぽきりと折れて、ポンと尻持(しりもち)を支(つ)いた体(てい)に、踵(かかと)の黒いのを真向(まむ)きに見せて、一本ストンと投出(なげだ)した、……恰(あたか)も可(よし)、他(ほか)の人形など一所(いっしょ)に並んだ、中に交(まじ)つて、其処(そこ)に、木彫にうまごやしを萌黄(もえぎ)で描(か)いた、舶来ものの靴が片隻(かたっぽ)...
泉鏡花 「印度更紗」
...とたんにぽきりと音がして...
海野十三 「怪塔王」
......
種田山頭火 「草木塔」
...またもやわが片手ぽきりと折れた...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...ぽきりと生命の屋台骨が折れるようなことがありはしないか...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ぽきりと大きな音を立てて折れてしまいました...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...真白な蓮の根をぽきりと折って...
豊島与志雄 「蓮」
...ぽきりと折れるようになる...
豊島与志雄 「非情の愛」
...ぽきりと折れるほどにはならなかった...
豊島与志雄 「非情の愛」
...ぽきりぽきりと折り取ってやった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...あるものはぽきりと絶えた萼(うてな)のみあらわである...
夏目漱石 「虞美人草」
...むらがっている枝葉をぽきりぽきりと折って火にくべた...
本庄陸男 「石狩川」
...奴は両腕で私の脚を攫むや有無なくぽきりと折つてしまつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...匂いの強いセロリの茎をぽきりと折って...
横光利一 「旅愁」
...突けばぽきりと折れそうな鋭い山が薄紫の頭を出していて...
横光利一 「旅愁」
...ぽきりっと自分の手に大きな響きがした...
吉川英治 「銀河まつり」
便利!手書き漢字入力検索