...この人もただぽかんとしてあるいていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...ぽかんとしていた仕入もの...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ぽかんと破裂すると...
海野十三 「火星兵団」
...白痴のやうにぽかんとするのだ...
太宰治 「火の鳥」
...黙ってぽかんと立ってらっしゃるの? 血が出てだめになってしまうじゃないの! あなた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はぽかんとして手の出刄を取り落した...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...ただ正面をぽかんと見廻した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...まだ撲(なぐ)ってやる」とぽかんぽかんと両人(ふたり)でなぐったら「もうたくさんだ」と云った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...或時宗助がぽかんとして...
夏目漱石 「門」
...その顔を空二はぽかんと見上げてゐた...
原民喜 「雲雀病院」
...ぽかんとした顔つきである...
火野葦平 「花と龍」
...ぽかんと半びらきになつてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ちよつとでもぽかんとして居ようものなら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...奇妙な性格の元木武夫にぽかんと浮んだであろう大久保彦左衛門の女房が...
本庄陸男 「白い壁」
...ロイドはぽかんと口を開けて空を凝視(みつ)めているかと思うと...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...ぽかんと一座のこの光景に視入つてゐた周子は...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...何時までもそのまま夕方までぽかんとしてゐるのである...
室生犀星 「神のない子」
...ぽかんと突立っていた...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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