...口をぽかんとあけて...
海野十三 「太平洋魔城」
...僕の胸には借金の穴が黒くぽかんとあいている...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...徳次はぽかんとした表情を浮かべたきりだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...幅ったるいぽかんとした笑顔になった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...ひどくぽかんとすることがあった...
豊島与志雄 「叔父」
...口はぽかんと開いて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このぽかんとしてる浮浪少年に用心するがいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これもぽかんと眠むそうであった...
夏目漱石 「それから」
...ぽかんとして見てをりますと...
野口雨情 「仲のわるい姉妹」
...驚きのあまりぽかんと口をあけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...だんだん難しくなってきよったが」モートンはこんな妙なご託(たく)を聞いて、口ぽかんだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ぽかんとして人の顔を次々に見ていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ぽかんと、口を開いている間に、その姿は抜け道へ外(そ)れてしまったので、率八は仕方なく裏へ廻って勝手の腰障子を、「姐御(あねご)!」と、前の調子で力強く手にかけると、こんどは勢いよく開け過ぎて、あぶなく流しの前へ逆(さか)とんぼを打つところでしたが、それよりもあッと驚いたのは、板の間で今や組ンずほぐれつの落花狼藉(ろうぜき)...
吉川英治 「江戸三国志」
...張松は、ぽかんと、見送っていた...
吉川英治 「三国志」
...搦(から)め手(て)の城門が、ぽかんと、口をあいている...
吉川英治 「新書太閤記」
...伊織は、ぽかんと、独りぼッちになって、竹縁に腰かけていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぽかんと大日のお顔をふり仰いだまま起つのも忘れている様子なので「伊織」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ土掘(どほ)の中がぽかんと少しばかり空洞(うつろ)になっているばかりで...
蘭郁二郎 「穴」
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