...こんな時に哥津ちやんでもゐてくれるとなど愚痴つぽいことも考へる...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
......
今村恒夫 「手」
...少し荒っぽい方法で失礼ですが……」根賀地はすかさず...
海野十三 「空中墳墓」
...女主人はあだつぽい樣子で言葉をつゞけた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...熱っぽいようでもあるし...
直木三十五 「南国太平記」
...安っぽい医者でげすよ」ここへ来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...この蓋(ふた)はあまり安っぽいようだな」と和尚(おしょう)はたちまち余に賛成した...
夏目漱石 「草枕」
...代助は湿(しめ)つぽい椽側に立(た)つて...
夏目漱石 「それから」
...お品さんはそんな荒つぽいことを言ふものか」「首つ玉へ繩はあつしの作ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...詩がまるで理窟っぽい警句のやうなものになつてしまつて居る...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...子供っぽい可愛らしい...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...あわれっぽい声を出して通行人に施しを乞うているのです...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...アンピイル式の小さい花環模様の白っぽい壁布が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...大昔の人のような白い着物に黒っぽい長い帽子をかぶり...
山川方夫 「夏の葬列」
...白っぽい若みどりの秀(ほ)をぬいていた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ぽいと隠れてしまうまでのことじゃないか」「もしか...
吉川英治 「江戸三国志」
...相當いたづらつぽいが...
吉川英治 「折々の記」
...なんともいえないしめッぽい水粒(すいりゅう)がもうもうと立ってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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