...ぼんやりとした悲しみが...
石川啄木 「悲しき玩具」
...ぼんやりとした輪郭を雲間から見せているが...
海野十三 「火星兵団」
...それにぼんやりとした疲労があつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何にも見も考えもせずふとぼんやりとした瞬間に……夜遅く木下が室を出て行って...
豊島与志雄 「二つの途」
...ぼんやりとした有明の燈の光に...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこかぼんやりとした所があつて...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...私は何も塗らないぼんやりとした自分の顔を見ていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鎧扉の隙間からくるぼんやりとした朝の光が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ぼんやりとした表情で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ぼんやりとした眼つきでなにか考えているようだったが...
久生十蘭 「春雪」
...ぼんやりとした振動としてしか届かない...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...ぼんやりとした性質なものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...痩(や)せてぼんやりとしたところも見えるほど物思いにやつれているふうも心苦しく宮は思召して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぼんやりとした美は...
室生犀星 「星より來れる者」
...ぼんやりとしたままでの充実にみちびく胸ふさぐおののきであり...
山川方夫 「菊」
...鼻の恰好その物に就いて一種のぼんやりとした疑問を懐(いだ)かれた方が些(すくな)くないであろうと考えられます...
夢野久作 「鼻の表現」
...このぼんやりとしたゆるんだ心理(しんり)の続(つゞ)いてゐる空虚(くうきよ)な時間(じかん)に...
横光利一 「美しい家」
...ぼんやりとした当惑と恐怖を齎したのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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